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shin-1さんの日記

〇印鑑紛失の波紋

 わが家は結婚して以来46年間、妻が財布の管理をしてくれています。ゆえに私のようなアバウトな人間でもわが家の経済が成り立ち、貧乏ながら4人の子どもを育てたり家を建てたりしながら、それなりの慎ましやかな暮らしができたのですから、感謝しなければなりません。

 

 わが町には伊予銀行、郵便局、JA農協、JF漁協という4つの金融機関がありますが、JF漁協は母親が亡くなってからは出会いがなく、妻は年金手続きは郵便局、建物や自動車の保険はJA農協、日常は銀行と、ほぼ3つの金融機関で印鑑を平均的に使い分けているようです。

 

 親父が死んだ時、親父の手続きは全て親父の印鑑で処理して、親父の使わなくなった印鑑は、私の机の中で使われることもなく寂しく眠っていますが、実は私も妻に内緒ではない貯金通帳を銀行と郵便局に持っていて、郵便局は自著本を出版した折、売れた本代の振込先として開設、銀行は私の小遣管理といったところで、一つの印鑑を使い分けています。

 

 昨年私はC型肝炎の治療で入院をしました。その折入院には保証人が必要なので、自分以外の複数の人の印鑑が必要らしく、妻の使っている大事な印鑑を入院道具とともにカバンに入れて持参し入院しました。入院のドサクサでその印鑑をどこへしまったか分らなくなり数日が過ぎましたが、不思議なことにその印鑑がどこを探しても見つかりませんでした。

 

 妻と二人で思い当たる所を家捜しし、責任の所在を巡って少し妻と険悪になりましたが、まるで狐につままれたようで、結局諦めて新しい印鑑を印房店で彫ってもらい、3つの金融機関へ出向き、改印届けを出して無事新しいスタートが切れ、何はともあれホッとしました。思わぬ印鑑騒動に翻弄されましたが、印鑑の存在をあらためて強く意識した出来事でした。

 

  「日本では 印鑑使い こと成就 大事だけれど 粗末扱う」

  「わが家では 結婚以来 経済は 妻が管理し 約半世紀」

  「印鑑の 紛失騒動 夫婦仲 険悪なりて その後回復」

  「改印の 手続き面倒 あれやこれ やっと段落 落ち着きました」