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〇かんしゃくのくの字を捨てて・・・

 昨日朝食を食べながら新聞を読んでいると、広告欄に様々な言葉が書かれていました。早速忘れないようにというよりは、「なるほど」を復唱するつもりで、ダイニングの食卓の隅に置いているメモ用紙に書き留めました。色々な言葉を書きましたが、昨日一番の「なるほど」は木村泰山さんの「かんしゃくのくの字を捨ててただかんしゃ」という言葉でした。

 

 自分の人生を振り返れば血気盛んな若い頃は、まるで瞬間湯沸かし器のように直ぐにかんしゃくを起こし、特に妻に対しては仕事がうまく行かない時などは、八つ当たりしていた様に思うのです。ビールが冷えてないといっては怒り、ご飯を作るのが遅いといっては怒り、まるで駄々をこねる子どものようだったと、今になって深く深く反省をしています。

 

 妻は人から聞く私の穏やかな人への接し方と、自分の家でのかんしゃくぶりの落差を見て、「この人二重人格では?」と何度も思ったそうです。歳をとったせいでしょうか、さすがにかんしゃくを起こすことは殆どなくなり、自分でも驚くほど丸くなったように気長くなって、妻も「近頃は随分優しくなった」と誉めてくれるあり様です。

 

 かんしゃくの「く」の字を捨てると「かんしゃ」になります。「感謝」は人間にとって大切な心の動きです。何につけ自分が一歩下がって「感謝」するように心がけると、不思議と世の中がうまく行くようで、これからは他の人には勿論のこと、自分自身に対してでも感謝して生きて行きたいと思います。かんしゃくの古傷が残っているからでしょうか、時々内孫を怒ります。

 

 今までは怒ることが躾だと思ってやっていましたが、かんしゃく玉のように怒ると、孫たちは恐れおののき、その場は取り繕って言うことを聞いたようなふりをしますが、余り効果がないようです。「怒る」と「叱る」の違いを考えて、「く」を「く=苦」だと思い、これからはもっともっと感謝したいものです。

 

  「新聞の 広告欄に 人生訓 なるほど思い メモし反芻」

  「かんしゃくを 起こした昔 懐かしい 今は感謝の 日々を送りて」

  「かんしゃくの くの字をとれば 感謝とは なるほどなるほど 座布団三枚」

  「せっかちな 性格時々 見え隠れ そんなに急いで どこへ行くのか」