shin-1さんの日記 | shin-1さんの日記

shin-1さんの日記

〇長い廊下のワックス掛け

 わが家は昭和51年に建てた築40年の日本家屋です。屋根は日本瓦、壁は土壁で、畳の部屋が1回3つ、2階3つの合計6つ、板間の大きいのが3つに加え、私たちのダイニングや広い玄関、トイレ、風呂、脱衣場を加えると、とてつもなく大きな家なのです。大きな家は大きいだけ悩みも大きく、少し補修をしたりリフォームをするとかなりの金額が必要なのです。それでも貧乏ながら息子たち家族と同じ屋根の下で、つつましながら幸せな日々を暮らしています。








 わが家には贅沢にも私たちの使っている6条と10畳の居間を囲むように、長い廊下があります。冠婚葬祭の時などは襖や障子戸を外せばかなり大きな広間になって、30人や40人のお客事が出来るような仕組みになっていますが、まあ無駄といえば無駄で、いつもは孫たちの遊び場になっています。今週の土曜日親父の一周忌の法事をする予定なので、妻や若嫁は掃除に余念がありませんが、昨日は雨で何もすることがないので、私も一役買って廊下のワックス掛けを引き受けました。


 まず廊下に置いているものを別の部屋に移して掃除機を掛け、紙モップで乾拭きのように小さな埃を取り、ワックスを皿に入れて用意した刷毛で、片方から満遍なく塗って行くのです。廊下を這うように1時間ばかりかけてゆっくりと塗りました。ついでに廊下と居間の仕切りにある敷居や柱にも塗りましたが、塗ったワックスの匂いがほのかに香り、廊下は見違えるようになりました。昼休みに帰った妻も大層の喜びようで、誉めながら感謝をしてくれました。


 私は1年に2~3度親友浜田さんの協力を得て、人間牧場の水平線の家板間にワックス掛けをこの10年間やっています。ワックス掛けは馴れているといえば馴れていて、お手のものなのですが、家のワックス掛けは余り見向きもせず、もっぱら妻や若嫁に任せていました。少し心を入れ替えてこれからは、手伝わなければと殊勝にも思いました。家は手入れをすれば手入れをするほど気持ちのいいものです。菜園を含めれば660坪もある敷地の草刈り草引きも待ったなしです。えらい所に住んでいるものです。


  「雨降って 手持ち無沙汰の 半日を 廊下ワックス 一人黙々」

  「この家に 住んであれから 40年 色々あった 思い巡らす」

  「塗りたての ワックス匂い ほのかにて すっかり綺麗 一人満足」

  「この家を 間もなく息子 引き継ぐが 少し安心 少し心配」