「僕がなぜ撮影時間を短くしたいのか？」
というテーマで書きたいと思います。
僕以外のカメラマンの方たちが
どんなスタイルでやっているのか？
ときどき他の方のホームページなどを拝見し、
参考にさせていただくことがあります。
そのときによく思うのが、
撮影時間が長い人が多いな、ということです。
60分とか、長い方だと90分という
撮影時間を設定している方が
比率で言うと多い印象があります。
僕自身はどんなに長くても30分以内、
短い時は10〜15分ほどで撮り終えてしまうことも多いです。
どちらが良い悪い、というのは無いと思うのですが、
僕は、撮影時間が短い方が好きです。
撮影時間が短いのが好き、というよりも、
集中したエネルギーでする撮影が好きなんです。
撮影時間が長くなると、どうしてもそこには
「散漫なエネルギー」が存在しやすくなります。
「ゆるい」とか「そのまま」といった雰囲気であるとも
言えると思います。
それにはそれの良さもあると思うのですが、
写真っていうのはどこまでも、
そのときの空気感とか、
その人のあり方といったものが写る。
これは僕の好みなのですが、
集中したエネルギーが作り出す写真の方が
僕は美しいなと思います。
そして、集中したエネルギーを向けると、
自然と被写体の方からも
集中したエネルギーが出てくるんです。
その日のために服も髪もメイクも
すべてを整えて、迷いができるだけ無い状態で
集中したエネルギーで短時間でバシッと決めて撮る。
程度の差はあれど、
僕はどちらかと言えばこういう撮影の方が好きだなと思います。
そして、実は被写体の方の迷いというのは、
実はカメラマン自身の迷いでもあります。
短時間でいい写真が撮れるだろうか？
という恐れから撮影時間を長くしているのだとしたら、
その恐れのエネルギーが
散漫なエネルギーを作り出してしまう気がします。
写真というのは、
写し手のエネルギーが被写体に転写したもの。
だからこそ、僕は恐れずに
自分の技術と直感力を信じて
短い時間で最高の写真を撮るということに意識を向けて
これからも撮影していきたいと思います。
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