今回は真面目な(?)
クラシックネタですので、
ご興味ない方はスルーしてください。
(何割、いや何人くらいの方が
興味おありか分かりませんが。)
NHK-FMの、平日夜7:30~9:10で
ベストオブクラシックという、
その名のとおりクラシックに
特化した番組があります。
あまりFM放送で聴いたものを
紹介しようとは思いませんでしたが、
この週は2日続けて、
若手の優れた演奏が聴けたので、
(1週間の聞き逃しサービスも
あるとのことで)
関心ある方に紹介しようと
思いました次第です。
まず、1/4は
で、曲目はバッハの名曲3曲。
「無伴奏バイオリン・パルティータ第1番
ロ短調 BWV1002」(29分50秒)
「無伴奏バイオリン・パルティータ第3番
ホ長調 BWV1006」(19分10秒)
「無伴奏バイオリン・パルティータ第2番
ニ短調 BWV1004」(31分50秒)
ただし、クラシック初心者の方には、
無伴奏バイオリンというのは、
音色の変化も無いし、飽きがきて
しまうかもしれません。
まあ、気楽に聞いて頂いてよいと
思いますが、独断・偏見の聴き所としては↓
・第1番:この曲は、最初に比較的
とんがった音型のテーマが提示された後、
ドゥーブル(Double…
まあ英語ではダブルですね)と言って、
それが滑らかな形で変奏されるのですが、
これが人生を回顧させるような情感があって、
演奏でもしっかりそれが表現できているのが
素晴らしいと思いました。
・第2番:一番短いし、明るいホ長調で、
取っつきやすい曲だと思います。
・第3番:最後に長いシャコンヌがあって、
これは、人生の労苦とそれを乗り越えた
法悦にもつながる深い喜び、
そして、それを回顧しながらも最後は厳粛に
終わるという、単独でも演奏される名曲です。
※ Wikipedia解説はこちら↓
聴き逃しサービス:山根一仁さん
(2023年1月11日(水) 午後9:10配信終了)
山根一仁さんプロフィール(公式HP)
1995年生まれなので、
まだ27~28歳の若手ですが、
中学校3年在学中の2010年に、
なんと第79回日本音楽コンクール
第1位とのこと。
上記にも少し書きましたように、
この字との演奏家らは、
人生経験を経てきた人が本来
得られるはずの円熟した境地さえ
感じさせます。
この3曲は若い人が弾くと、
たとえコンクール上位入賞者であっても、
大体技術倒れになって、やはり
人生経験から得られる心境が欲しいな、
と思うことが多いですが、
山根さんの演奏は良い意味で
それを裏切ってくれました。
さて、翌日の1/5は
「松田華音ピアノ・リサイタル」でした。
これがまた素晴らしいというか、
私の独断偏見では、前日の山根さんを
しのぐほどの老熟というか円熟の
境地ではないか、と思いました。
ということで、私の独断偏見としては、
美人だからとかいうことではなく、
第1席は松田さん、次席が山根さん、
としたいです。
曲目は、比較的小さい曲が多数なので、
ここには紹介しませんが、
1曲目のモーツァルトからして、可愛い曲で、
一音一音に羽がついているような
軽さもありながら、精神的にとても
深いものがある演奏でした。
といって、あとに続く、
ラフマニノフ、ショスタコーヴィッチ、
リストという重い曲でも、
良い意味での軽さも失わないまま、
重厚な表現もできるのだな、と
とても感心しました。
このリサイタルの場に
居合わせることができたら、
とも思いましたが、放送によると、
無観客だったそうですね。
聴き逃しサービス:松田華音さん
(2023年1月12日(木) 午後9:10配信終了)
松田華音さん
(マネジメントのジャパンアーツHPより)
放送でも紹介されていましたが、
2002年秋、6歳のとき、ロシア留学を勧められ、
そしてそれを実行してしまった、
という経歴の持ち主で、
おそらくご苦労も多かったことと思います。
でも、天に選ばれたのかもしれませんし、
ロシア留学という運命を引き寄せた
というべきかもしれません。
そして、やはり今は27~28歳で、
山根さんと同年代ですね。
ということで、よろしければ、
この若いお二人の演奏を、
上記サイトから聴いてみて下さい。