こちらの記事のリブログです。

別ウィンドウでは↓

 

少々ご説明いたしますと、

(楽器を弾かない素人が物申すのは

多少気が引けますが、)

楽器についての書籍を見ると、

音域というのが書いてあります。

 

当たり前ですが、どんな音でも

出るわけではなくて、

範囲が限られていることは、

小学校で習ったハーモニカとか

リコーダーでもお分かりと思います。

 

ただ、実は書籍によって

若干差があったりします。

 

それは、楽器に特殊な工夫があって

下げられる場合もあるようですし、

それから、奏者の技術によって、

普通の人では出せない高い音を

出せる場合もあるようです。

 

ただ、高い音というのは、

弦楽器で言えば、

弦を短くすれば出せますし、

金管楽器では高い倍音は

理論的には存在しているので、

超絶技術があれば出せるのでしょう。

 

一方、低い音というのは、

技術だけではどうしようも

ないところがあります。

 

弦の最長音が最低音ですし、

金管でも管の長さで

出せる最低音は決まってしまいます。

 

それで、作曲家がうっかり、

最低音以下の音を書いてしまうと

まずいというのが、元記事の

話でした。(前置き長すぎ)

 

で、元記事を拝読した時、

「たしかシューマンの室内楽だったか、
チェロのパートで、「ここで弦を緩めて

開放弦より低い音を出せ」と書いてあった

ことを思い出したのです。

 

それで「シューマン チェロ 調弦変える」

とネット検索したら、この曲が

ピアノ四重奏曲変ホ長調作品47の

第3楽章だと分かり、コメントも

させて頂きました。(便利な時代)

 

ついでに、検索で出てきた情報が

面白かったので、少々紹介します。

 

まずこちら。

※クラシックではドイツ語音名を

使うことが多く、この場合、

英語音名のB♭は

ドイツ語音名ではBとなります。

(英語音名のBはドイツ語ではHです。)

 

このサイトではドイツ語音名で

書かれています。

 

(一部引用:青部分、抹消線は私です。)

以前テレビで山崎伸子氏が演奏しているのを

見たら、この下のBはカットしていた。

作曲家の指示に逆らっているが

女性らしいと言えるだろう

 

おお、これはある意味すごい!

反則ではないかという

意見も出そうですが。

それに今は「女性らしい」とか

いうと問題発言とされそう?


私は最初に本番で弾いた時、

チェロを2台用意した。

 

一番わかりやすい方法ですが

2台用意するのは大変かと。

電車内でチェロ持ち歩いている人を

時々見かけますが、

1台でも大変そうです。。。

 

二度目に本番をやった時は

アジャスターを開放すると

Bになるようにしてから、

アジャスターを巻き上げてCに調弦した。

 

※ アジャスター(楽器下部の

弦を止めている部分)と調弦

 

(3度目)は、3楽章が始まる前に4番線を

CからBに落とす。途中で4番線で

弾かなければならない音が出てくるが、

それは指使いを書き込んでおき対処する。

 

ということで、毎回やり方を

変えているようですし、思いのほか

奏者には負担が大きいようです。

 

もう1つのサイトは動画付きです。

後半がこの曲の話題です。

 

この時代の曲で、楽章の途中で

調弦の変更をするのは極めて

珍しいことです。しかもヴィオラが

美しいく歌っている脇で、

チェロ奏者は音の確認も満足に

できない中、限られた時間の中で

コソコソと変則的な調弦を

しなくてはなりません。

 

(動画の19:26あたりから)

 

 

こんな記載も……(極めて微妙ですが)

 

実際、この動画のチェロ奏者は

変則調弦がうまくいかず、最低弦の

B♭が鳴りだしてから慌てて

音の高さを調整する羽目に

なっています(笑)

 

さらに、こんな話も……。

 

しかし、次の動画では、これらの

危険や問題を回避する方法を

チェロ奏者が巧みに実践しています。

シューマンの指示に反し、第3楽章の

開始前に変則調弦を済ませてしまうという

「裏技」(動画の13:55あたりから)です。

 

 

※ こちらは埋め込みができない
 ように設定されています

 

そして、第3楽章が終わったら

すぐに第4楽章に移り、

冒頭で他の楽器が主題の模倣を

繰り広げている間に

調弦を元に戻しています

(動画の21:10あたりから)。

 

これ、前のサイト記事にも

出ていたやり方ですね。

 

ということで、シューマン先生の

せっかくの発案ですが、

現代に至るまで奏者を

悩ませているようです。

 

それはともかく、この曲は素晴らしいし

クラシック初心者でも

聴きやすいと思います。

 

年末でお忙しいと思いますが、

ぜひ一度じっくりお聴きください。

あるいはながらででも。

 


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