こちらの続きです。

5か月ぶりのクラシックコンサート 1

https://ameblo.jp/shimpo-shiho/entry-12616725349.html

 

 

前回、結構長くなってしまったので、

一旦切りましたが、今回は、少々

演奏内容について触れてみたいと思います。

(もちろん、独断偏見です。)

 

この日の演奏順に申しますが、

曲目をご覧になられれば

ある程度クラシックに

詳しい方はお分かりのとおり、

基本的に小編成かつ

演奏時間も短い曲です。。。

 

1 夏の牧歌(A.オネゲル)
どこかで聞いたことがある気も

しましたが、少なくとも生演奏では

初めて聞くと思います。

 

弦と各木管(+ホルン)が1本ずつ

(だったと思う)の小編成の曲。

(だから演奏会で取り上げられる

ことは少ないのかな?)

 

指揮者の湯川紘恵さん、

メリハリのつけ方が上手で、

強弱の付け方など、

小気味いい演奏でした。

 

 

2 バレエ音楽「プルチネルラ」

 (木管五重奏版)より抜粋

 (I.F.ストラヴィンスキー/T.シャピロ編)
 

比較的知られたオーケストラによる

バレエ曲(本当は声楽も入る)ですが、

これを木管五重奏(木管4本+ホルン、

指揮者無し)でやるという趣向。

 

実は、最初の不協和音にびっくり!

でも、これは間違えたのではなく、

譜面に書いてあるとおりに

音を出したのだと思います(多分)。

 

この部分、原曲では弦で弾きますが、

実は、結構な不協和音が付いています。

本当は、元々はペルゴレージ

メロディでしたが、そこにストラヴィンスキーは

かなり強烈な不協和音を付けました。

 

ただ、それなりの人数で弾くと、

それなりに柔らかくなるのですね。

 

ところが、室内楽のような小編成でやると、

不協和音がまともにぶつかります。

(ベートーベンの後期の弦楽四重奏曲なども。)

 

本当は、この辺の処理を上手に

やってくれるともっと良かったのですが。

 

でもね、アマオケが、ロビーコンサート

などやると、やはり技術の劣るのが

目立って、正直、結構つらいものに

なることが多いのですが、

ここは、結構しっかりした演奏でした。

アマとしては上手いと思います。

 

なお、この曲に関して、かなり昔(若い頃)

フランス人だったかの現代音楽評論家が

(書名も著者の名前は忘れましたが、

でも、故吉田秀和さんが訳者だった

ことだけ覚えてます。)

「古典曲のメロディに、和声だけ

現代音楽にしても上手く行かない典型」

と、厳しいことを書いていたのを覚えています。

でも今では、ストラヴィンスキーにしては、

聴きやすい名曲として知られていますが

 

 

3 弦楽の為のアダージョ(S.バーバー)
元々は弦楽四重奏曲の緩徐楽章だけを

弦楽オーケストラに編曲した作品。

(全曲聞いたこともありますが、

この楽章以外はイマイチ感がありました。)

 

う~ん、この曲に関しては、

指揮の湯川さん、もっと耽美的というか、

感情移入してやってほしかったですね。

なんかさらっと終わってしまった気が

したのがちょっと残念でした。

 

 

4 アンダンテ・フェスティーヴォ

(J.シベリウス)
こちらも弦楽の曲(+ティンパニ)。

意図的に、前曲の次に

これを持ってきたそうです。

 

これも、曲名は分からなくても、

意外と聞いたことがある人も

多い曲だと思います。

 

悪くはないんだけど、やはり

もう少し抒情的でも良かったかな

というのが個人の感想です。

 

 

5 交響曲第1番ニ長調「古典」

 (S.S.プロコフィエフ)

これも、今日の曲目中では

比較的知られた名曲です。

 

やはり同じような印象を持ってしまって、

湯川さん、音量や音色を対比させるのは、

とても上手な方です。

だから、それが多いこの曲など、

向いていると思います。

 

構成力がある、というか、

頭の良い人なんでしょうね。

 

ただ、例えば、快活な第1楽章でも、

展開部などは、もっと情熱的というか、

煽ってほしい気がしました。

 

また、ゆっくりした第2楽章も、

これまで書いてきたように、

もっと感情移入してほしい気がしました。

 

以上、このアウローラさんは

アマにしては上手だし、

結構期待しているので、

それゆえ少々厳しくというか辛口にも

なりましたが、10月予定の次の

定期演奏会も期待しております。

 

 

武漢肺炎(新型コロナ)が流行る前は、

かなりコンサートに行っておきながら、

こういう素人批評っぽいことのみならず、

コンサートに行ったこと自体もほとんど

書いていなかったと思います。

 

まあ、行ったコンサートについて、

全部きっちり書いていたら大変ですしね。

 

久しぶりのコンサートだったので、

ちょっと書いてみようかと

思いました次第です。

 

 


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