1 「暗譜」とは?

暗譜って言葉を知らない方も

いらっしゃるかもしれません。

 

暗譜というのは、演奏する際に、

楽譜を見ないで済むように、

面をしてしまうこと、です。

 

クラシックの場合、1人

演奏する場合(特にピアノ)は、

暗譜していることがほとんどです。

 

一方、数人で演奏する場合は、

むしろ暗譜演奏は少ないです。

これは、他人のパートもある程度

(自分の出番の把握など)

記憶しなければならないから

だと思います(推測)。

 

(ただ、常に暗譜で演奏する

弦楽四重奏団である

古典四重奏団も知っていますが。

バルトークとかも暗譜なので、

これは凄い……。)

 

オーケストラの場合は、

団員は譜面を見ていますが、

指揮者は暗譜のことが

結構多いです。

 

協奏曲の場合は、ソリストも

暗譜のことがほとんどです。

(この場合は、自分の出も

覚えないといけませんね。)

なお、私はもちろんアマチュアですし、

しかもアマチュア演奏家でもなく、
アマチュア鑑賞家(?)に過ぎません。
(ですので、本稿は、結構推測で

書いています。悪しからず。)

余談ですが、よく私や音楽ファンは、

「頻繁に暗譜で指揮してま~す!」
なんて言いますが、もちろんこれは冗談で、

要は、音楽を聴きながら、

指揮者の真似をしているに過ぎません。

(でも、おそらく多くの人が、一度は

やったことがあるのでは?)

この場合は、むしろ、総譜

(オーケストラスコア)を見ながら

の方がよほど偉い(?)です。

本当の指揮者の暗譜は、試験をすれば

手書きで楽譜を再現するくらいですから、

半端なものではありません。

また、暗譜でない場合でも、

相当覚えていることがほとんどです。


(時々、「そんなに音楽が好きなら、指揮者なら

できるんじゃない?」なんておっしゃる方もいますが、
実はそれはとんでもない話で、しかも、

これは指揮者の能力のごく一部でしかなく、

もっと必要かつ重要な能力があります。)

 

それから、曲にもよりますね。

ピアノ独奏でも、現代音楽では、

譜面を見ている方がほとんどです。

 

ヴァイオリン独奏などでは、

譜面台を2つ用意して、

楽譜を横に広げたりしています。

 

一方、古典派(ハイドン、モーツァルト)

くらいまでなら、独奏の場合に、

楽譜を見ているのはレアです。

 

また、オペラのような舞台芸術では、

舞台に上がる人は当然、

譜面を見ながらは歌いません。

 

なお、オペラでは、プロンプター

と言って、歌いだし等を小声で

指示してくれる人がいます。

 

オーケストラが入っているピット

もっとも舞台寄りの大体中央に、

人が1人入れるほどの

黒いボックスがあります。

そこから、こっそり指示を出しています。

ライブ録音だと、プロンプターの声が

入っている場合もあります。

 

なお、演奏会形式と言って、

衣装や振付がなく、

普通の声楽曲のように演奏する場合は、

譜面を見ていることも多いです。

 

 

2 そもそも暗譜は必要か?

これは、中々難しい問題です。

私のような鑑賞者の立場から言えば、

いい演奏をしてもらうことが大事で、

暗譜したつまらない演奏より、

譜面を見ながら素晴らしい演奏を

してもらった方が良いわけです。

 

ただ、暗譜するというのは、

相当その曲を勉強したとも言え、

一々譜面を見ないでも、

音を覚えているわけです。

 

であれば、暗譜演奏の方が

良い演奏になるのかな、という気もします。

 

それと、前述のとおり、

現代音楽ならともかく、

古典派~ロマン派前期くらいの

独奏曲で、譜面を見ながら

演奏していると、なんかね、

「暗譜が間に合わなかった」

⇒「準備(練習)不足」と

思われたり、もするようです。

(クラシック界って嫌な世界?)

 

多分、暗譜には得手不得手も

あるのだと思いますが、

そう思われるのは損のような気もします。

 

 

※長くなったのでこの辺で。次回、

暗譜について(その2)

「3 どうやって暗譜するか?」

をどうぞお楽しみに!

(楽しくなかった方はしばし

我慢をお願いします。)

 

※ 中編(その2)
3 どうやって暗譜するか?
(1)総論
(2) 声楽関係の暗譜記事
(3)管楽器にも言及した暗譜記事

は、こちら↓
https://ameblo.jp/shimpo-shiho/entry-12581167315.html

 

※ 後編(その3)
3 どうやって暗譜するか?(続)
(4)ピアノの暗譜記事
(5) まとめ

は、こちら↓

https://ameblo.jp/shimpo-shiho/entry-12581171509.html

 

 


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