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数日前には、以下の記事が出ていました。
探偵が追跡に成功した卑劣な「悪徳商法」
営業マンの口八丁手八丁
ライフ2020.01.14 14 by 阿部泰尚『伝説の探偵』
https://www.mag2.com/p/news/434682
実は私も、以前、この話によく似た
案件を受けたことがあります。
ただ、残念ながら、一度払ってしまったお金や
「払われたお金の担保」と言って、
さらに原野を押し付けられ
登記されてしまったものを、
取り戻したり、登記を抹消することは、
正直困難です。
せめて、ご本人に詐欺業者から
さらなる連絡や勧誘が行かないように
なることくらいでしょうか?
(なお、お金を支払う前でしたら、
法律職の介入は効果があります)。
なお、どうしても、原野
(以前買ってしまったもの/
さらに押し付けられたもの…を問わず)
を持っていたくない場合は、
引取をやってくれる会社がありますので、
ご紹介する場合もあります。
ただ、廃棄物と同じ発想で、
逆に結構な費用を支払わねばならないので、
無理にお勧めはしません。
(詐欺を撃退できる若い親族名義にする、
などの対策もあります。)
どうしても持っていたくない場合のみ
ご紹介しています。
前置きが長くなりましたが、
いつものとおり、一部だけ抜粋して、
それに私の「⇒コメント」などを付けてみます。
ターゲット絞りには、主に売りに出ている
別荘地のデータベースが使われた。
⇒はい、その他に、今はネットで簡単に
登記情報が取れるので、それを利用悪用して、
昔の別荘分譲地などの所有者を
調べて「営業する」こともあるようです。
そのため、この件は報道などでは
「原野商法の二次被害」だと言われているが、
1970年代から80年代などに草ぼうぼうで
ほぼ無価値に近い土地を騙し売ったという
原野商法の被害者が狙われたわけではない。
この時期、モーレツに働き、夢を持ち、
将来ゆっくりと暮らしたいなどと考えて
別荘地を買った人がターゲットに
されていたのである。
実際の被害地は、伊豆や那須、長野、
山梨など大手不動産事業者などが
別荘開発した別荘地であった。
⇒、はい、出てきた地名の土地は多いですね。
その他、千葉・茨城などの別荘地も。
もちろん、本当の原野の、
東北や北海道の場合もあります。
手口は不要になった土地を買うと見せかけて、
実際は土地交換を行うという手法だ。
⇒はい、上で書いたとおりです。
さらに書面をよく読んでいけば、
被害者はその土地交換において
不足分の費用を支払う
ということになっている。
⇒そうして、お金の騙し取りを
詐欺と立件しにくくする……
彼らの中心的組織は、このように
いつでも切り捨てられる
代表取締役と営業マンを使い、
簡単に作ることができる法人(株式会社)
名義を最終的には清算して終わらせる。
⇒私の受けたケースでは、
「簡単に作った法人」でなく、
「廃業した法人」を買い取っていた
ケースもあります。
これをやって、宅建業免許番号が、
何度も更新していて、業績が長く、
信頼できる業者のように見せかけ、
アピールしていた例もありました。
※詳しくはこの辺など(一番最後の例)↓
せいぜい、消費者庁で問題になり、
都道府県から営業停止を食らう程度で
あるから、捜査の手が及ぶことはない。
⇒営業停止にさえなかなかできないことも
民事訴訟で支払い命令が出ても、
差し押さえをされなければ、
お金を取られることはないから、
平気で裁判を無視できるわけだ。
⇒そうなんです。悩ましい限りです。
中々詐欺として立件できないように、
別の原野を担保と称して押し付けたり
(これ自体も被害)、
また、訴訟や行政官庁への相談も、
会社が無くなってしまうと、
賠償や責任追及は困難です。
ややこしい話と思われるかもしれませんが、
できましたら、リンク先から全文をお読みに
なられることをお勧めします。