この薪能、毎年この時期に行われていて、
「予約不要・無料!」という手軽さもあって、
都合が付けば行くようにしています。
(他の薪能は、当選倍率が高かったり、
チケット代が結構高額だったり……です。)
なお、一部有料の予約席(指定席)もあり、
500円で比較的前方の良い席で観られ、
早く行く必要もないということもあり、
人気が高く、即日完売してしまうようです。)
詳しくはこちらのサイトなど↓
http://www.sagami-wu.ac.jp/news/2018/07/06/009400.html
場所は小田急線相模大野駅から徒歩10分ほどの
相模女子大学です。
私は無料の一般席なので若干早目に行きましたが、
まだ結構空いていました。
(満席で入れなかった……ということはないと思います。
芝生席などもありますし。)
白いシートのある席が、予約席です。
ほどよく雲も出て、この時期にしては、
それほど暑くはありません
少しアップしますと……
(前で立っている方はスタッフさんですが、
いよいよ開幕で、まず、「火入れ式」がありました。
薪能はかがり火を焚きますが、その火を入れる儀式です。
前の方の頭が写っていて、良い写真ではありませんが、
巫女さん(これはこちらの学生さんとのこと)が、
それを火入れ役の方
(相模原市の副市長氏と議会議長氏だそうです)
このあと、火入れ役のお偉方も退場で、
ここから解説があって、それから上演(演能)が始まりますが、
以後は残念ながら、かつ、当然ながら撮影禁止です。
演目と出演者(上記サイトより)
仕舞「鶴亀」/土田英貴
仕舞「鞍馬天狗」/松山隆之
狂言「棒しばり」/山本東次郎家
仕舞「山姥」/梅若実(人間国宝・日本芸術院会員)
能 「羽衣」/松山隆雄
まあ、私も時々、能・狂言に行っていますけど、
クラシックほどではありませんし、
偉そうなことを言えるほどの知識もありませんが、
若干解説と感想など。
「仕舞」というのは、能装束を付けずに、
一部箇所だけ演じるもので、
素人には地味な印象なんですけど、
野外の薪能故に、スピーカーから台詞が聞こえ、
多少台詞も分かりますので、
思いのほか楽しめました。
「棒しばり」は、有名な狂言演目で、
視覚的にもわかりやすいので
海外公演でも取り上げられることが多い演目。
なお、「山本東次郎家」は狂言では有名で、
このような能楽堂以外の公演にも、
積極的に出演されていらっしゃいます。
「羽衣」は伝説としては有名ですが、
私も能で見るのは初めてでした。
後半に天女の舞があります。
割とふわふわした舞なのかな、
と勝手に思っていましたが、
実は能演目(特に後半)で比較的使われる
4拍子の定番メロディ(?)がありまして、
それがゆっくり奏される作りでした。
ここでは、(比較的出番が少ない)太鼓も用いられ
(西洋音楽の太鼓ではありませんよ~
お祭りなどでも使われるテケテケという打楽器です)、
ただ、天女の舞ということで、
それほど大きな音は立てることなく、
小気味よくリズムを刻んでおりました。
比較的雲も出ていましたが、
時々三日月も顔を出していました。
上演を覗きに来ていたのかもしれません。
終了の間際、雲間から空も見えているのに、
ぽつぽつと雨が降ってきましたが、
幸い大したことも無く、無事に終演しました。、