せたがや「第2回まるごとカフェ」、大田区「みまーも」 | ほっこり 知恵袋

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第2回せたがや「まるごとカフェ」、せたカフェ主催のイベントは、世田谷を各視点から考える機会をいつも与えてくれる。
「まるごとカフェ」は、地域で活躍中の方を招いての講演、食事しながら、ざっくばらんに話をしながら盛り上がっていく。参加者が自由に聞きたいことを、聞きたい人に聞くことができる。この自由な「せたカフェ」スタイルは、とても居心地がよい。
今回のゲストは、大田区で高齢者見守りネットワーク「みまーも」をされている、澤登さんでした。高齢者が生き生きと、自発的に地域に関わる仕掛け作りをし、幸せの輪を広げている。



⭐「みまーも」とは?
大田区の地域包括ケアセンターのひとつが始まり。住民主体で、専門職、民間企業が共につながり、地域活性化を目指す仕組み。
⭐ここが特徴!
行政主体ではないこと。住民主体で、協賛企業、事業所がそれぞれ資金を出しあって成り立っている。任意団体に、後付けで行政が支援する形になっている。
資金の出所が、住民、協賛企業、事業所というのは大きい。行政主体となってしまうのは、資金が行政からでているから。住民主体ならば、自分達が資金を出し、口も出すというやり方は、当然の権利といえる。
⭐「みまーも」サポーター
ミニ講座やイベントに参加した方(住民など)年会費は2000円。
サポーターとして、参加した場合は以下のご褒美がもらえる❗
・一回2時間以上で500円の商品券。
(1か月2000円まで)
商品券としたのは、商店街を利用して欲しいから。地域通貨として、地域の活性化につなげるため。
⭐協賛企業、事業所は92❗
協賛医療、介護事業所 38
協賛企業、34
協賛病院、薬局 各6
協賛施設、 8
⭐住民参加への第1歩
「みまーも」発足から3年。ミニ講座を中心に人々が集まるようになった。100名くらいが集まるようになる。
➡ この人材を活かしてステップアップできないか⁉
始まりは、手話ダンス!
手話ダンスを習っている住民にお手伝いしてもらった。
➡同じ年頃の住民が主役になる❗
➡支えて喜び
➡支えられて喜ぶ
➡より多くの人に参加してもらいたい
➡幸せの連鎖


⭐住民の主体的な意識を呼び起こす
元気お母さんの見守り食堂
食堂立ち上げに、民間企業、薬局、管理栄養士が関わった。
管理栄養士は、お母さん達から好みの味を学ぶ。➡住民と専門職の接点ができる。
⭐ 年間3名しか利用しない公園を見守りの公園へ
シャッター街、狭い露地の裏にある公園。
錆び付いた柵、古ぼけたベンチと遊具。
➡サポーターのお陰様で素敵な公園へ
居心地のよい公園へ
高齢者が居場所として、子供たちが安心して来れる場所へ
⭐空き店舗を「お休み処」へ
➡商店街コミュニティー活性化事業
⭐高齢者見守りキーホルダー
大田区では65才以上の高齢者は全員配布されている。
【表】さわやかサポートの連絡先


【裏】本人確認の登録番号



メモ地域包括ケアとは何か
【誰のため】自分を含めた住民一人一人
【何のため】日常のつきあいから必要な時に必要な専門職へつなぐシステムをつくる
【主体性をもった社会参加】
住民が自ら必要性を自覚し、行動に移すため➡専門職は「太陽になれ!」(「北風と太陽」の「太陽」より。)
つまり
①住民の近くへ出掛けていくこと。
②住民が何を求め、必要としているかを現場で見つけて、提供する。

ベル感想
地域包括ケアを考えるとき、ネットワークが只のたらい回しになっていないかと疑問を持っていた。
なぜか?
誰が主体でどうしたいのかが明確ではないから。住民が主体的になるには、住民が積極的に関わりたくなる仕組みをつくる必要がある。こちらの「みまーも」には、主体性がある。誰でも社会参加に積極的に関わりたくなる仕掛けがある。なぜか?
民間企業や事業所が関わることで、地域の相対的利益を出しているから。
利益を出すには、それぞれの地域性があると思う。土地柄、慣習などをわきまえた上で、システムを作っていきたい。