モデルは60歳から100歳までの高齢者。
ニューヨークの街角で、さりげなく写る姿は、凛とした美しさがある。流行に流されず、自分のスタイルを持ち続けている。
そこには「人生の上級者」という言葉が相応しい気品を兼ね備えている。
全体を通して思ったことは、皆姿勢が美しいこと、表情がいきいきしていることだ。ファッションは、その堂々とした姿に圧倒される。自分に自信をもって生きている、力強さが感じられる。
確かに年はとっている。しかし、皺があっても表情は輝いている。どのような生き方をしてきたのか、自己主張が表に出ている。少しも媚びない、自分スタイルの確立。見ていて、エネルギーが伝わってくるようだ。特に目を引いたのは、100歳の女性。ダンベルを両手で持ち、毎日筋トレをしているという。背筋がピンと伸びていて、美しい立ち姿だ。
自分の体をきちんと管理している。楽をしていて、健康を保つことはできない。ある程度の負荷をかけないと、筋肉も脳も萎縮する。緊張とリラックスのバランスをとることが大事だ。
健康寿命を伸ばすには、心身ともに自立した生活ができることが必要だ。その基礎になっていることは、生き方の確立ではないか？年齢を超えた、個性をいかすことではないか？時代は変わっても、好奇心を持ち続けて、人生を愉快に生きること。
自分軸を持ちながら、時代の変化にも柔軟に対応する。そんな、しなやかで強い心をもって生きたい。