「くいしばり」による咬合痛 | ほっこり 知恵袋

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突然、歯が痛くなった。それも、1本だけではなく、奥歯が全体的に痛むという場合がある。痛みにもいろいろ原因はあるが、虫歯や歯周病以外でも激痛がはしることがある。「歯のくしばり」による場合がある。特徴的なことがあるので、挙げてみる。
「歯のくしばり」による咬合痛しょぼん
1.症状
★奥歯を中心に痛みがある。
★かみしめる癖がある。
★歯ぎしりをしているといわれたことがある。
★歯が摩耗している。
歯の磨耗は、咀嚼時の臼磨運動によってできる歯の欠損である。一般に、数本に渡ってみられることが多い。
★しみることはないが、噛むと痛い。
★寝相が横向き姿勢で傾いている。
姿勢の偏りで歯の咬合圧が不均衡になると、歯根膜が拡大し、過重負担となる。

2.原因
「咬合圧」による歯根膜の炎症。
歯は垂直な力には比較的強いが、水平な力には弱い。構造的には、歯の骨稙は、歯根膜と歯槽骨が大きく関係している。歯根膜は、シャーピー繊維からできていて、歯根の周囲を取り巻いている。シャーピー繊維の走行は、垂直方向は多いが、水平、または斜め方向は少ない。この繊維は、咬合圧の強弱によって収縮する。大きな圧を受けて歯根膜が伸展すると、エックス線撮影で歯根の周囲が黒く縁取りしているように見える。これを『歯根膜の拡大』という。

3.治療
咬合調整する。つまり、噛み合わせを調整して咬合圧を均等化する。咬合時の痛みが消失したら、歯の磨耗を防止するために、マウスピースやナイトガードを作成する。

メモ「くいしばり」易い人の特徴
★負けず嫌い
★頑張り屋
★スポーツをよくする。(特に、ウェイトトレーニング)
★ストレスを抱え易い
★責任感が強い


もし、思い当たることがある人は、注意しましょう。にひひ早めにマウスピースなどを作り、歯の磨耗を防止することをオススメします。グッド!