世間一般で、最近すっかりおなじみのキシリトール!
砂糖の代わりの代用甘味料、糖アルコールのひとつです。
砂糖の代わりにガムなどのお菓子に配合されていることですが、なぜそれが虫が予防になるのでしょうか?
虫歯はどのようにつくられるの?
虫歯は、元々の歯の強さ(宿主)、酸産生(細菌)、砂糖(基質)の3つの条件が重なってはじめて作られます。
つまり、歯に歯垢(プラークともいいます。細菌です。)」が停滞し、砂糖があってはじめて歯が溶けだします。
歯の表面に付着する性質もち、高い酸産生能をもった細菌を、mutans spuretococciと呼びます。
このmutans spuretococciに、スクロース(砂糖)が供給されると、不溶性のグルカンをつくり、強固に歯面にくっつきます。プラークの染めだし液で染めても、歯磨き後になかなか取れないのが不溶性グルカンです。
この不溶性グルカンは、歯面に付着しにくい細菌をも付着しやすくしてしまいます。そのため、プラーク中で産生された酸が拡散されます。よって、唾液で中性に戻ろうとする緩衝作用を妨害し、虫歯になります。
キシリトールは砂糖ではありません。糖アルコールです。よって、酸をつくりません。
虫歯になる条件の三つが成り立ちません。よって、虫歯になりません。
なぜ、キシリトールが予防になるの?
キシリトールには、再石灰化という作用があります。この再石灰化ですが、厳密には、ガムをかむことによって、唾液の分泌量が増え、唾液の成分、リン酸カルシウムが虫歯の穴にはいり、沈着したのではないかという説があります。唾液の分泌量が増え、PHがあがると歯の脱灰が起こりにくくなります。
キシリトールの使用法
食後に噛むと効果的です!唾液の緩衝作用が促進されます。
キシリトール食品で、キシリトール50%以上のものを使うこと。
砂糖無配合のものを使うこと。最近は砂糖が微量配合されているものもあるので、要注意です。
砂糖が微量でも配合されているなら、意味ありません。逆効果ですので、必ず確認を