「源氏物語」千年の謎 | ほっこり 知恵袋

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紫式部はなぜ「源氏物語」を書いたのか?物語の始まりの切り口は面白いです。藤原道長は、帝に嫁いだ娘の彰子に子を授かることを望んでいた
のです。帝の気を引くために、物語を書くように式部に頼むことになります。

光源氏は、帝の寵児として、誰からも愛され注目されていました。ところが、たった一人の愛する人である、藤壺は義理の母であり、父帝の寵愛を受けていました。決して許されぬ愛です。満たされない心のまま、数々の女性を求めていきます。
ついに、禁断の愛に踏み出したとき、光とともに影の部分も背負うことになります。ラストのほうのシーンで、筆者の紫式部と光源氏がすれ違うところがあります。ここで印象深いのは、式部が光源氏に「光とともに影を背負うのが人生。これからも、生きていきなさい。」と言って別れていく場面です。藤原氏全盛の時代のなかで、光源氏に託して道長に伝えたかったことは、そうことだったのでしょうか?華やかな平安時代、人々の心を魅了した物語は、時代を越えても尚、語り継がれています。それは、人生の普遍的なテーマ、光と影が表裏一体の関係であるように思います。光が強ければ、その分影の部分も大きいです。逃げないで、負の部分も受け入れて生きること、人生は色々経験を積む道場のような所ではありませんか?