デザインマンホール蓋は、1977年に沖縄県那覇市で市の職員さんが発案したたくさんの魚を描いたものが始まりと言われています。
その後、滑り止めの役目も果たしている鉄蓋の表面の凹凸を各地の風景や名物、名産品、市の花や木、鳥などの模様にした見た目も楽しい特徴的なご当地もののデザイン蓋が全国各地に広まってゆくことに…
その鉄蓋の表面にカラー樹脂などを流し込んだカラフルな蓋も誕生してさらに芸術性の高いものとしての評価も上がりました。
最近ではゆるキャラやアニメの人気キャラクターのカラー蓋も続々と生まれ、蓋を愛するマンホーラー以外にもアニメファンの注目も集めることになっています。
そんな中で近頃多く目にするようになったのがプリントシールやプレート取り付けタイプの蓋。
型を作り溶かした鉄を流し込んで作る鋳鉄製よりもコストがかからず、これまで不可能だった高精細な画像でも表現出来るのが特徴です。
もちろん表面は滑りにくいエンボス加工などが施され安全性も確保されている上にデザイン部分の貼り替えも可能と言う優れもの!
しかし、鋳鉄製の蓋が30年以上の耐用年数があるのに比べたらデザイン蓋としての寿命は短くなると言うデメリットも。
実際に街中で出逢うシールタイプ蓋の中には汚れたり剥がれたりして見るも無惨な姿になっているものも。
このタイプの蓋をマンホールカードにしているところもありますが、継続配布が条件でもあることを考えると少し無理があるのでは!?と余計な心配をしてしまいます。
こまめにメンテナンスしたり貼り替えて良い状態を保っているところは多くないようですし。
あくまでも個人的なものですが、わたくし的にはシンプルで無骨な印象の頑丈な存在でもある従来の鋳鉄製蓋の方が断然好みです。
新しく作られたデザイン蓋が鋳鉄製のものだったり、新弾追加のラインナップに古くから設置されている鋳鉄製の蓋が採用されてたりするとテンション上がります。