こんばん優☆ & こんばんポノック♪
2014年から始まった『ルパン三世DVDコレクション』も、
旧ルパン全23話と新ルパン全155話の刊行がついに終了。
いやぁ長かった…。
旧ルパンはVHSソフトとアメリカ版DVDで既に所有しているので何度か
見返してましたが、新ルパンを通して見たのは恐らく20年以上ぶり。
改めて全話を見直して、いろいろと新たな発見もありました。
まずは新ルパンって良くも悪くもとにかく“何でもアリ”だったんだな~と。
ロボットは出るわゾンビは出るわ幽霊は出るわ、挙げ句の果てに宇宙人まで出るわ。
中にはルパンでこれやるか?ってエピソードもありますが、考え様によっては、
ストーリーの幅を広げたからからこそシリーズが長続きしたとも言えるのかな。
またシリーズが軌道に乗るのは100話前後からで、それより前は各話ごとの出来不出来が激しい。
特に作画はあんなに酷かったなんて…本放送で見てた頃は全く意識してませんでした。
更に安心して見られる様になるのは140話を過ぎた辺りから。
つまり、新ルパンはやっとシリーズとして脂が乗って来た頃に終わってしまったわけですな。
その代わりシリーズ終盤は名作の宝庫。
おふざけも控え目になり、今見ても作画・演出ともにクオリティーが高い。
ただ視聴率的に終盤は苦戦した様で、それも終了の原因だった
らしいですが、もう少し踏ん張れば巻き返しも図れたのでは?
もう一つ付け加えると、結局ルパンの面白さというのはキャラクターの
アンサンブルと、銭形との攻防戦だということにも気付かされました。
コンビで行動することの多いルパンと次元はともかく、五ェ門と不二子がストーリーに
バランスよく配置されていると、やっぱり作品として収まりがいいし、安心感がある。
銭形はモンキー・パンチ先生も言っている様にルパンを際立たせる重要なキャラクター。
銭形はこちら側の人間で、ルパンは悪党なのに見ている方はルパンを応援したくなる。
そしてルパンの盗みが無茶であればあるほどやり遂げた時のカタルシスが大きくなる。
これがルパン三世という作品の本来の面白さなんではないかと。
例えれば、ゴルゴ13が難易度の高い狙撃を成功させると読者がスカッとするのと似ているかも。
もちろんそれだけでなくバラエティーに富んだストーリーがあってもいいと思いますが、
基本を忘れてしまうと何本かのテレビスペシャルみたいな作品になってしまいますから。
それにしても、あの最終回だけは何度見ても納得いかんなー。
三年間も続いた長寿シリーズにあんな形で幕を引くとは信じられない。
しかもそんなエピソードが人気投票1位ってのがもっと信じられない。
必死に新ルパンを引っ張って来た当時のスタッフは、あの最終回を見てどう思ったんだろう。
さて、『ルパン三世DVDコレクション』もこれにて終了。
…と本来ならそのはずだったんですが、なんとPARTⅢまでの延長が決定。
これには半分嬉しく半分困った。
PARTⅢは関東で再放送されたことがないので、また見られるのは
嬉しい反面、まだ買わなきゃいかんのかーという気持ちもある。
もうこうなったら劇場版まで出しちゃえ。
『カリ城』は権利的に難しいだろうから『マモー』と
『風魔』と『バビロン』まで出しちゃえ。買うで!!
では、今日はこの辺でおやすミサティ★