【本】今日の一冊…大坪ケムタ・田家大知『ゼロからでも始められるアイドル運営』 | クズレコハンター下手のパンダはただ今授業中~ロックと映画とアイドルと…~

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Finolia Girlsの皆(特にSurvive-ZERO)、元SDN48の野呂佳代さん、AKB48チームK卒業生今井優さんを応援し、チームBの片山陽加さんも応援している日本語教師が仕事や趣味について語るブログ。


こんばん優☆ & こんばんポノック♪




ゆるめるモ!のプロデューサーが、グループ立ち上げから現在に至るまでを綴った一冊。


最初に書店で見かけた時は、流行りに乗っかったハウツー本かと思ったんですが、
何度か手に取ってパラパラ見ているうちに、なんか違うなーと思い購入した次第。

読み始めたら、あまりに面白くて一気に読破。電車の中でチビチビ読もうと思ってたのに…。



これはもう、ハウツー本というよりドキュメンタリー本と言ってしまった方がいいかも。

内容は、アイドルに関してド素人だったプロデューサーがゆるめるモ!を軌道に
乗せるまでのドラマが中心で、そこに運営のノウハウが絡めてあるという感じ。


詳しくは読んでもらえば分かりますが、まずメンバー集めのくだりから既にドラマ。

本当にアイドルを作りたいという熱意がなければ、なかなかここまでは出来ないと思う。



楽曲制作や流通、ブッキングや物販などについてのハウツーの部分
は分かってるようで意外と知らないことも多く、興味深く読みました。

最終章に至っては、もう涙なくして読めません(ちょっと言い過ぎか?いやでもマジで!)。


全体を通して強く感じるのは、プロデューサー田家氏のメンバーに対する愛情と優しさ。

巻末のメンバー対談でも指摘されてるように、優しすぎるくらい優しいです。


『優しい』と『甘い』は似て非なるもので、少々甘いのかなとも
思いますが、だからこそメンバーものびのび出来ているのでは。



あと個人的に、田家氏がbis(BiSではなくスコットランドのバンド)の
ファンで、ライブを見に世界中を回ったエピソードにグッと来た。

自分も昔イギリスに滞在していた頃、ロンドン大学の
講堂で彼らのライブを見て衝撃を受けたクチなので。


実はその日、前座のレインコーツ目当てで行ったんですが、レインコーツのライブは半分
寝てしまって(スタンディングなのに…!)、メインアクトのbisでガツンと目を覚まされた。



bisはドラマーとベーシストがおらず、三人が横並びに
なって演奏する姿がメチャクチャかっこよかった。

それから古いシングルを漁って、やっと出たファーストアルバムは何度も何度も聞きました。


てっきり解散したと思ってたら、最近ニューアルバムをリリースする(した?)と聞いてビックリ。



他にも、田家氏が女性ボーカルのインディー・バンドが好きだ
というのも、自分と共通するところがあって嬉しかったです。

Talulah GoshとかPASTELS(メインボーカルは男性だけど…)とか、ELASTICAとか大好きなので。


やっぱり女性のバンド、または女性がメンバーにいる
バンドって、アイドルに通じるモノがありますよね。



少し話が逸れましたがこの本、アイドル好きなら読んでて共感するところがきっとあるはず。


自分はフィノリア中心に通ってるんで、どうしてもフィノリアと比較
してしまって…それについてはまた日を改めて書きたいと思います。

でもかなり批判的な内容になっちゃうだろうなぁ…物販とか言いたいこと多々あるし。



ちなみに、ゆるめるモ!のライブは二回ほど見たことがあります。

一回目はFGも出た下北沢の無銭イベ、二回目は渋谷サイクロン
でのサバゼロとそふと部が出たロックとアイドルの混合ライブ。


二回目は途中で物販に行ってしまいほとんど記憶になく、一回目は
メンバー全員で楽器を演奏したりして確かに相当ユルかったです。

あれから一年ほど経ってどう変わったのか、ちょっと興味が
あるので、機会があったら是非またライブ見てみたいです。


では、今日はこの辺でおやすミサティ★