こんばん優☆ & こんばんポノック♪
今日のNHK『クローズアップ現代』は拡大するデモの特集。
凄く面白かったんですが、見ている間は二つの気持ちをずーっと行ったり来たりしていました。
一つは、日本人が再び自分(たち)が“おかしい”と思うことに『おかしい』と言い始め、長らく
忘れていた(あるいは抑えていた)“怒ること”を取り戻したことに対する、不思議な高揚感。
かつて日本人はもっともっと問題意識を抱えていたはずなのに、いつしかデモに参加したり
政治について真剣に考えたりすることに対して『ダサい』と感じるようになってしまった。
それでも世の中なんとかなっていたのだから、要は平和だったんだろう。
しかし、さすがにここまで来ると黙ってはいられない。
原発に対する賛否は別として、とにかく外に出て自分の目で見て肌で感じて、
そして考えたいと思う人が増えた。これは日本にとって大きな変化なのでは。
その一方で、デモの様子がデモと言うには余りにも牧歌的
というか、イベントみたいに感じられて仕方がなかった。
中にはデモに“参加する”ことで自己完結・自己満足してしまっている人もいるのでは?とも思った。
とりあえず集団で不満ぶつけてスッキリして帰る、みたいな。
デモにファミリーエリアがあるってのもねぇ…まぁトラブル防止には必要な措置なのか。
でも小さい子どもが「楽しかった」なんて言っているのを聞いて、複雑な気持ちになってしまった。
果たしてこれで国を動かすことが出来るのか?
あっちはあっちで、「ひとしきり言いたいこと言えば、満足して
帰るから放っとけ」ぐらいにしか思っていないんじゃないのか?
もちろんそれもこれからの流れ次第だとは思うけど。
もしかしたらそのうちとんでもない動きになるかもしれないし。
ただこれだけは言える。
知ったような顔して何もしないよりは、自ら考えて行動する方が遥かにマシだし意味がある。
自分としても、刹那的に地下でワチャワチャしてる場合じゃないかな。