こんばん優☆ & こんばんポノック♪
なかやんこと仲谷明香初の著者『非選抜アイドル』、読了しました。
まず1ページ目をめくって驚いた。
文体が、いわゆる『です・ます体』ではなく『である体』で書かれている。
失礼ながら、なかやんから『である体』の文章は想像できない。
もしかして影武者が書いてんじゃね?と思いながら読み進めて確信した。
こりゃ間違いなく本人が書いてるわ(理由は読めば分かります)。
それにしても、若干二十歳の女の子が、ここまで冷静に自分自身を客観視できるなんて!
自分が二十歳の頃なんて、何をやりたいのかとか、そのため
に何をすればいいのかとか、そんなこと考えもしなかった。
ただただ頭の中がピンク色だったよ。
しかしこの本の最も凄いところは、なかやんの自伝でもあり、
同時にビジネス書としても機能しているところではないかと。
ひとつひとつの仕事に向き合うなかやんの姿勢には、思わずほぉーっとため息が出てしまう。
自分の置かれた立場に腐らず、与えられたことはしっかりこなし
得意な部分は積極的にアピールしていれば、チャンスは訪れる。
そしていつどんなことが起きてもいいように、常に準備を怠らない。
通勤電車の中で読んでいて、モヤモヤとした目の前がパーッと晴れてくる瞬間が何度もあった。
最近、授業がなかなかうまくいかず悩んでいましたが、周りのせいにする
よりまず自分の態度を改めるべきだと、襟を正されるような思いだった。
なかやんはプロの文筆家ではないから、確かに文章は拙い。
同じような言い回しが続いて読みにくいところもあるし、ここでこの表現はどうかというところもある。
ただ、それを差し引いても教えられる部分が山ほどあった。
なかやんの倍以上生きているというのに、何やってんだ自分と恥ずかしくなったよ。
やっぱりAKB48は素晴らしい才能の集まりなんだと痛感。
とにかく、AKBに興味のない方にも(いやむしろ興味のない方にこそ)オススメの一冊!!!