こんばん優☆ & こんばんポノック♪
買ってからずっと放ったらかしになってて、これはマズイと通勤電車で
チビチビ読んでいた『小説ルパン三世』を、今日やっと読了しました。
ルパン三世の小説はこれまでに何冊も刊行されていますが、
複数の作家による競作という形式はこれが初めてなのでは。
実際に読み比べてみると、作者のルパン三世という作品に対する愛情や思い入れが如実に表れますね。
そういう意味では、『拳銃稼業もラクじゃない』(大沢在昌)と
『深き森は死の香り』(樋口明雄)が圧倒的に面白いと思った。
大沢在昌の作品はこのままアニメに出来そう。読んでて画がポンポン浮かんで来る。
樋口明雄の作品はハードボイルドなノリと、ラストでフッと突き放されるようなクールさがイイ。
申し訳ないけど他の作品はちょっと…
題材はともかく、ルパンでこれやっちゃダメだよねみたいなことを臆面も
なくやってしまっている様に感じられてしまって(←あくまでも私見)。
1つ気になったのが、どの作品のルパンも喋り方とかが、テレビ
第二シリーズでの赤ジャケットのルパンのイメージなんですよ。
ルパンだけじゃなく五右ェ門も…原作の五右ェ門はあんな風に
時代劇から抜け出て来た様なキャラクターじゃないですから。
まぁそれだけルパンと言えば第二シリーズの印象が強いってことなんでしょう。分かりやすいしね。
実際のところ最近のテレビスペシャルなんて、未だに第二シリーズの
焼き直しの焼き直しの焼き直しみたいな作品を平気で作ってますし。
出来れば原作のイメージの小説版ルパンってのも読んでみたいものです。
もちろん小説だけじゃなくてアニメも!ですが。