残花、初日があけました | LIVESTOCK STYLE

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風琴工房詩森ろばのブログです。

稽古していた岩手町には宿泊施設がなかったため、
毎日、岩手銀河鉄道で公演会場のいわて沼宮内「森のアリーナ」まで
通いました。






どーですか。この景色。


しかし毎日毎日、一瞬で日々は過ぎていくわけです。
行き帰りの電車のなかはみんなホンを開いて、
話したり、打ち合わせしたり。
カッコつけてる場合じゃなかったね。
稽古毎日この倍くらいやりたい、
そんなコトばかり思っていました。


そんななか、
残響がどうにもならない体育館みたいなホールで
ちゃんとセリフが聞こえるところまでタクヘイさんが
音響デザインしてくれて、
美香ちゃんが、
想定なんか遥かに超える綺麗な明かりを作ってくれて、
初日を開けることができました。


俳優も頑張ってくれました。


心配されていたお客さまの入りも、
あんな山のなか、超満席で、
舞台がカットアウトで暗転になった瞬間に拍手が巻き起こり、
客電がつき、
ドアが開いても鳴り止まぬ拍手でダブルコールをいただきました。


終演後の打ち上げで、
田植えのシーズンで、兼業農家が多いので、
土日は田植え、心配したのですがたくさん入ってというご挨拶を聞き、
来てくださった方々に改めて感謝しました。


しかし、いつでも厄介なのは自分のなかの
厳しすぎる基準値です。
キッチリ開けたつもりの初日ですが、
まだまだ先を目指します。
磨いていきます。
次はわたしの育った盛岡の公演。
わたしの怠惰で
疎遠だった故郷の友人たちも来てくれるようです。
2階以上は閉じるとはいえ、2000人収容のホールです。
あのコンサート、この演劇、
高校生のわたしの文化に対しての餓えを
唯一癒してくれたこの会館で、
いい公演をやりたいです。