国指定重要文化財「南河内橋」、北九州市八幡東区 | 日本の歴史と日本人のルーツ

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この一方通行の橋 今は車輌通行禁止ですね。

もうこの頃は大型車通行禁止かな?昔は地図にバス停あったけれど?この橋掛け替えるわけにはいかないしね!

注: この橋は国指定重要文化財です。


参考

北九州市八幡東区大字大蔵 河内貯水池 南河内橋


① 南河内橋の概要

北九州市(参考)

この橋は、八幡製鐵所の工業用水確保のために設けられた河内貯水池にかかる橋である。

レンズ形に鋼材を組み合わせた橋長132.97m、径間66m、幅員3.6mのレンティキュラー・トラス(レンズ型トラス橋)で、その形状から通称「魚形橋」または「めがね橋」と呼ばれている。

この形式の橋は日本では3例建設されたが、唯一残存する橋である。主構造は、円弧状の上弦材・下弦材で魚の形をした、完全に対称な二つの橋が繋がっており、S字状の優雅な曲線を湖面に描き出している。


② 最後のレンズ形トラス橋「南河内橋」

日本の土木遺産(参考)


南河内橋はJR小倉駅の南西約10km、北九州市八幡東区内を流れる大蔵川上流にあるダム湖の鉄橋である。

1919~1927年にかけて行なわれた八幡製鐵所の河内貯水池建設に伴って架橋された橋長132.97m、幅員3.6m、2径間の鋼製レンズ形トラス橋である。

南河内橋の構造形式は、側面から見ると凸レンズの形状をしているトラス(真直ぐな材料を点で三角に繋いだ構造)であることから、レンティキュラー(レンズ状の)トラスと呼ばれる。

この構造の歴史は古く、はじめは19世紀前半のイギリスやドイツで鉄道橋として用いられた。その後アメリカに技術が伝えられると道路橋として数多く架橋され、1870年代から20年ほどの間に、アメリカ全土で300橋以上が架けられ、そのうち50橋ほどが現存しているとのことである。

日本では、1920年代に建設された群馬県前橋市の「大渡橋」や同県桐生市の「桐生橋」が、レンティキュラートラスとしてわずかに確認されているが、既に撤去されており、南河内橋のみが現存する。


赤く塗装された南河内橋の優雅な曲線美は、どこかユーモラスでノスタルジックである。また、周囲の山々の緑と湖面の青に映え、独特の景観を醸し出している。地元では眼鏡橋という通称で知られ、レンズ形の側面が水面に映る姿から魚形橋とも呼ばれており、鉄の町・八幡のシンボルとして訪れる市民に親しまれている。


【アクセス】


JR「八幡駅」から西鉄バス「田代行き」で堰堤前から奥田入口までの間で下車。