旧中村研一邸、はけの小径、小金井市中町 | 日本の歴史と日本人のルーツ

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小金井市の南側に野川が西から東に流れるが、その北岸は武蔵野台地を削った国分寺崖線となって、「はけ」とよばれる清水が湧き出している。そこには、縄文時代からの遺跡があちこち在る。

ここに、洋画家・中村研一が戦後に移り住んだ「旧中村研一邸主屋」と「茶室」(花侵庵)が国登録有形文化財に登録されるらしい。

旧中村研一邸

はけの森美術館

はけの小径

東京都小金井市中町1丁目11−3


参考

【東京】武蔵野の自然に溶け込む 「旧中村邸主屋と茶室」 小金井初の登録有形文化財に

東京新聞(2019.2.17、参考)

旧中村研一邸の主屋=いずれも小金井市中町で

洋画家・中村研一(一八九五~一九六七年)が戦後に移り住んだ小金井市中町の「旧中村研一邸主屋」と「茶室」(花侵庵)が、昨年十一月の文化審議会で国登録有形文化財に登録するよう答申され、近く正式登録される見通しとなった。市の建造物では初めて。市は二〇一九年度当初予算案に関連経費計千三百九十万円を計上し、知名度アップを図る。 (花井勝規)

予算案には、旧中村邸の敷地内にある「市立はけの森美術館」で登録を記念した企画展の開催するのをはじめ、老朽化した茶室の修復工事や、独立した美術館のホームページ作成の費用を盛り込んだ。

旧中村邸主屋と茶室のいずれも建築家・佐藤秀三の設計。主屋は、切り妻造り二階建て。一見すると伝統的な木造建築だが、リビングと食堂を兼ねた大空間を確保するなどモダンな構成を取り入れている。隣接する茶室は、中村の意をくんだ佐藤が古材を再利用して建てたという。主屋は現在、はけの森美術館の付属喫茶棟「musashinoはけの森カフェ」として利用されている。

旧中村邸は、昔の武蔵野の面影を残す、「はけ」と呼ばれる国分寺崖線の南斜面に立つ。主屋は傾斜地を巧みに利用した構造で、庭の湧水や豊かな緑に溶け込むたたずまいが大きな魅力の一つ。周辺には、市民憩いの散策コース「はけの小路」がある。

西岡真一郎市長は「旧中村邸周辺は市の魅力が凝縮されたとびきりの場所だ。茶室を修理し、市民に有効に利用してもらいたい」と話している。