長崎市の斜面移送システムは下関市にも役立ちそう! | 日本の歴史と日本人のルーツ

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高杉晋作の像がある日和山の関門海峡側の山麓斜面(3D)

下関市の旧市街地は長崎と同じく港町として栄えてきたが、小高い山がすぐ近くまで迫る地形も尾道や長崎の市街と同じで、急な階段を歩いて登る街並みになっている。

長崎市の「斜面移送ステム」は大いに参考になりそうだ!


坂道の丸山

(写真集「あんぐる下関」より(昭和52年))(彦島のけしきより)


参考

これが坂の町・長崎のリアフリー! 未来感ある「斜面移送ステム」とは?

Jタウンネット(2018.3.27、参考)

長崎市内は、住宅地に坂が多いことで知られているが、電話ボックス形のリフトがそこで活躍しているとツイッター上で紹介され、反響を呼んでいる。

住宅地の間を縫うように、狭い階段の道が続く。リフトはそこで稼働しており、白鳥のような絵が側面に描かれ、「水鳥号」とネーミングされていた。

健康な人が歩くより遅いが、高齢者のために開発

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水鳥号が運行する坂道(写真は、 羊食べる@hitsuji_eatさん提供) 

長崎在住の「羊食べる」さんは2018年3月22日、「すごいものを見てしまった」と感激の様子でツイッターに写真をいくつか投稿した。専用カードを使って乗る市の斜面移送システムだとして、「坂をのぼれない高齢者の方の救世主」と讃えている。

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水鳥号(同上) 

「羊食べる」さんは、「存在は知っていたのですが場所までは知りませんでした」といい、実際に見た様子をこう報告した。

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写真を投稿したツイートは、23日夕現在で5000件以上「いいね」が付いており、まとめサイト「togetter」でも、これは便利だと取り上げられている。

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続く坂道(同上) 

市のホームページ上にある説明によると、電話ボックス形リフトは、「斜面移送システム」とされ、2002~04年にかけて市道の階段部分に3か所設置された。水鳥号のほかに、「てんじんくん」「さくら号」があり、全長は50~60メートルぐらいだ。レールから吊り下げる「懸垂型」のリフト車両で、乗車の定員は2人になっている。ただ、1分で15メートルしか進まないため、健康な人が歩くより遅いようだ。

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てんじんくん(写真は、長崎市土木建設課提供) 

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さくら号(同上) 

市内では、市街地の7割が斜面になっており、道路の幅も1~2メートルほどと狭い。また、家が密集しているため車道の整備が進まず、市が民間企業と共同で、高齢者らのための移動手段としてシステムを開発したとしている。

体力のある高齢者は利用しない傾向も

斜面移送システムについて、市の土木建設課は3月23日、Jタウンネットの取材に対し、原則として65歳の高齢者に申請・登録してもらってカードを作っていると説明した。妊婦や足が悪い人、障害者は、年齢に関係なくカードを発行しているという。

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ただ、リフトを更新するだけで4000万円ぐらいかかって財政的に厳しいことと、リフトを設置しても人が通るのに危険がない幅のある区間に限られるため、拡充はなかなか難しいそうだ。

なお、リフトは、スピードが遅いため、体力のある高齢者は利用しない傾向にあるという。このため、さくら号は1日10人前後、水鳥号とてんじんくんは1日40~50人の利用に留まっているのが現状だ。