長部田海床路と阿蘇ピンク石、熊本県宇土市 | 日本の歴史と日本人のルーツ

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熊本県宇土市住吉町あたりは古墳の石棺に使われた阿蘇ピンク石の巨石の積み出し港であった。

遠浅の海岸から重たい巨石をどうやって舟に乗せて積み出したのか疑問があった。満潮時に接岸して大急ぎで巨石を積み込むのも考えられないことは無いが、潮の干満に合わせて、沖合まで延びる道で舟まで巨石を運搬すれば、巨石の積み込み作業は容易になる。

阿蘇ピンク石の採石場と長部田海床路が合理的な位置関係にあるのは、不思議では無い。現在ある道は最近(1979年)に作られたのかもしれないが、古代から何らかの遺跡又はノウハウの言い伝えが有ったのではなかろうか!?

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長部田海床路

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長部田海床路の根元の海岸

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長部田海床路の遠景

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長部田

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長部田の西隣りの港にも海床路が見出せる

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熊本県宇土市住吉町長部田


参考

① 【万象】水の列島 海に消える電柱

産経ニュース(2017.4.18、参考)

{96F10C35-A240-4CF0-975E-67AD838A2BE0}長部田海床路(宇土市提供)

沖に向かって電柱が並んでいるが、ダム湖に沈んだ廃村ではない。れっきとした現役の電柱だ。潮が引くと水中から舗装道路が顔を見せるが、道の先に村落などない。夜には電灯がつき、ちょっとしたミステリアスな光景が繰り広げられる。

熊本県宇土(うと)市の「長部田海床路(ながべたかいしょうろ)」は、ひょうきんな顔をしたムツゴロウや、片方のはさみだけが大きいカニのシオマネキで知られる有明海にある。遠浅であることに加えて潮の干満の差が大きく船が接岸できない。1979年、ノリや貝を採る漁業関係者が沖合に泊めた船と行き来するために造られた大切な施設なのだ。(成)


② 阿蘇ピンク石(参考)の積み出し港

大和の古墳の石棺に使われた阿蘇ピンク石を積み出す港は住吉町あたりであり、当時も有明海の遠浅の海岸に面していた。古墳時代においても同様な海床路があったと思われる。

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馬門石(阿蘇ピンク石)石切場と住吉町と長部田海床路


③ 阿蘇ピンク石を使った大和の古墳群(参考)

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天理の東乗鞍古墳の阿蘇ピンク石を使った石棺(参考)