東京湾の埋め立てと台場の今昔 | 日本の歴史と日本人のルーツ

日本の歴史と日本人のルーツ

日本の歴史と日本人のルーツを解明します。

基本的に山口県下関市を視座にして、正しい歴史を探求します。

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2016年現在

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1975年

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1970年

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1950年

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1930年

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1920年

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明治末期

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明治初期、新橋・横浜間の鉄道は開通


参考

① 幕末、ペリーの来航を機会に江戸を守るために台場が作られた(参考)

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城と城下町1江戸東京、学研、2008より

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第三台場

嘉永6年(1853)6月のペリー来航後、幕府は品川沖の台場に砲台を据えて、再訪する黒船を迎え撃とうとしていたのです。

この台場建設計画を任されたのは、伊豆・韮山(にらやま)代官から幕府高官に抜擢された 江川太郎左衛門でした。太郎左衛門は幕末の兵学者で、西洋の砲兵術に通じ、海防に強い関心をもっていて、ペリー来航以前から、海防の必要性を幕府に繰り返し進言していました。

太郎左衛門の江戸湾防衛構想は、江戸湾口に台場を築き、三浦半島の真鶴(まなづる)と房総半島の富津(ふっつ)を結ぶラインを防衛の第一線にして、外国船の江戸湾浸入を防ごうというという壮大なものでした。

膨大な経費と年月がかかるので、その計画は幕府に受け入れられませんでしたが、ペリー再訪までに、品川沖の海中に砲台島として2列11基、海岸付近に1基、計12基の砲台を築造することが決定されました。 

太郎左衛門は、「間隔連堡(かんかくれんぽう)」という、一定の間隔で複数の砲台を築き、互いに火線を重ねることで防御力を高める方法を採用しました。そして、迎え撃ち、横撃ち、追い撃ちの可能な五角形または六角形の砲台を築くことになりました。

工事は急ピッチで進められましたが、安政元年(1854)1月のペリーの再訪までには一部しか完成せず、3月には日米和親条約が締結されました。結局、お台場は江戸湾海戦に用いられることはありませんでしたが、今も残る第三台場の石垣などを見ると、実に堅固な造りで、実現しなかった壮大な江戸湾防衛構想の一端がうかがえます。


② JR山手線、田町駅あたり

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中央下の海岸にある薩州とあるところ(現在の田町駅より若干北寄り)で、幕末、江戸時代を戦火から守るために西郷隆盛と勝海舟が会談した。

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この薩州の敷地に日本最初の鉄道が敷設されると旧田町駅となった。この鉄道の線路は東京湾の海上を走っている。現在の田町駅は若干南寄りの三叉路あたりとなる。


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田町駅西口を出て、三菱自動車のビルの隅に、西郷隆盛と勝海舟の会談の記念碑がある。ここが薩州の敷地であった。


③ 品川(高輪)と田町の間あたりから鉄道を描く

鉄道の敷設の為に海を埋め立てる計画は明治2年(1869年)に始まった。鉄道の新橋・横浜間開通は明治5年10月。東京湾に台場が見える。

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東京八ツ山下海岸蒸気車鉄道之図 歌川広重画(三代) 明治4年(1871)頃(参考)


④ 泉岳寺

泉岳寺には赤穂義士の墓があり、また幕末に吉田松陰が籠に入れられて通り過ぎた。

彼が残した歌に「かくすれば かくなるものと 知りながら やむにやまれぬ 大和魂」があるが、この歌は安政元年、高輪泉岳寺・赤穂義士の仇討ちと、自分の下田踏海の心境を重ねた歌と言われている。

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