宗像三女神の一神、田心姫命を祀る宗像大社の沖津宮(沖ノ島)、市杵島姫を祀る宮島と淡路島の厳島神社、そして宗像三女神と同一神の天照大神を祀る伊雑宮(伊勢神宮内宮の別宮)が東西一直線、しかも等間隔に並んでいる。
東西方向、すなわち同一の緯度に並べることは太陽や星々の出没で比較的簡単に測定できるが、経度を等間隔にすることは簡単では無い。近代航海術ではクロノメーター(航海用時計)でグリニッジ標準時を常に知る事が不可欠となっている。
クロノメーターの無かった古代に大洋を航海するには太陽の他、太陽系の惑星の位置の変化からグリニッジ標準時に相当する時の変化を測定したようだ!そのためには天文台が必要である。すなわち、8世紀前後の神社を創建した当時、そのような天体に関する知識と技術が既に日本にあったことの証明となる。
さらに面白いことが分かった!すなわち、沖ノ島は絶対に移動出来ないので、沖ノ島を始点にして東西線に伊勢神宮内宮や別宮の伊雑宮を置こうとすると、宗像大社より伊勢神宮内宮や別宮の伊雑宮の方が後から創建されたことになる。
参考
① 沖津宮、宗像大社
② 厳島神社、広島県廿日市市宮島町1-1
③ 厳島神社、兵庫県洲本市本町4丁目1-27
④ 伊雑宮、三重県志摩市磯部町上之郷
伊勢神宮内宮の別宮
④ 宮地嶽神社、香春岳、宇佐神宮が一直線上にのる(参考)
⑤ 福江の地名も東西に等間隔に並ぶ(参考)
⑥ 太陽観測はマヤやインカより早く、縄文時代からあった(参考)
⑦ 伊勢神宮別宮の伊雑宮が日神を祀るとの主張は正しかった(参考)
⑧ 伊勢神宮や宗像大社は太陽、月、星を祀っている(参考)
⑨ 著名な神社は天体観測して位置を定められている(参考)
10 宮島の厳島神社は初め生口島を候補にした(参考)
11 讃岐富士、飯野山が東西線上にある(参考)
12 宮島の厳島神社も一発では決まらず、二回ほど場所を変えて位置決めした(参考)
13 宮島の真東、広島県呉市の野呂山は弘法大師ゆかりの地(参考)
14 伊勢神宮も落ち着くまでに最適地点を求めて彷徨った(参考)
15 奈良県吉野郡天川村に天河大弁財天社がある(参考)
16 山口県下関市豊田町殿居の厳島神社(参考)
17 長門二見の夫婦岩、下関市(参考)
18 二見浦と夫婦岩(参考)
19 丹生都比売神社と高野山(参考)
また近くに、長門市俵山に真言宗能満寺(北緯34度17分)、下関市豊田町の豊田湖に沈んだ天台宗観音寺跡(北緯34度14分)がある(参考)
21 紀淡海峡に宗像市の沖ノ島と地ノ島と同名の島があった(参考)
22 紀伊半島の西端に伊勢神宮の八咫の鏡と同等の鏡を御神体とする神社があった(参考)
24 香川県の長尾寺が空海ゆかり寺(参考)
25 諭鶴羽山、淡路島(参考)
26 大山祇神社、大峰山寺(参考)
27 金刀比羅宮と雲気神社、香川県(参考)
28 弥谷山、香川県(参考)
30 今伊勢内宮外宮、福山市は沖ノ島と伊勢神宮の中間(参考)
31 弘法大師空海ゆかりの中国長安(現在の西安)の青龍寺、香川県の善通寺も沖ノ島と同緯度の北緯34度14分にあった(参考)
32 秦の始皇帝の阿房宮も同緯度であった(参考)
33 長門市の日置町は太陽観測に基づいて設計された古代からの町だった(参考)
34 東京都神津島(参考)
35 紫雲出山、香川県三豊市(参考)
36 別府弁天池、山口県(参考)
37 沖ノ島が天文観測に最も適し、日本の基準点と言って良い(参考)
38 中国の現存最古の天文観測施設は長安の東方にあった(参考)
39 レバノンの世界遺産カディーシャ渓谷と神の杉の森(参考)