阿蘇海と阿蘇山 | 日本の歴史と日本人のルーツ

日本の歴史と日本人のルーツ

日本の歴史と日本人のルーツを解明します。

基本的に山口県下関市を視座にして、正しい歴史を探求します。

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学術研究の立場にあります。具体的なご質問、ご指摘をお願いいたします。

天の橋立の内海は阿蘇海(アソカイ)と言う。九州の火山の阿蘇山とのつながりは?

阿蘇地名は阿蘇山などの一般的な火山地名として従来、解釈されていた(参考)。しかし、この地名は実際には火山と関係無く日本全国にあった。ある研究によるとポリネシアの古い言葉、マオリ語で日本の古い地名を解釈出来るとか!特に阿蘇地名について、阿蘇山は外輪山に取り囲まれ、阿蘇海は陸に取り囲まれた内海であった。

さらに海人族安曇氏との関連も示唆している。ちなみに、天の橋立の北端に海部氏の神社、籠神社があり、海部氏系図に卑弥呼が記載されているとか!

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参考 

❶ 全国のアソ地名(引用URL)

① 大分県大分郡庄内町阿蘇野
② 宮城県本吉郡志津川町阿曽
③ 福井県敦賀市阿曽
④ 兵庫県揖保郡太子町阿曽
⑤ 兵庫県揖保郡太子町下阿曽
⑥ 兵庫県赤穂郡上郡町阿曽
⑦ 岡山県総社市西阿曽、東阿曽
⑧ 岡山県美作町安蘇
⑨ 岡山県新見市阿曾毛
10 岡山県新見市阿曽淵
11 岡山県小田郡矢掛町阿曽池
12 岡山県苫田郡鏡野町上阿曽
13 北海道石狩郡当別町阿蘇岩
14 北海道厚田郡厚田村(石狩市)阿蘇岩山
15 青森県南津軽郡大鰐町阿蘇ケ岳
16 青森県の岩木山 阿蘇辺の森
17 東京都小笠原支庁小笠原村阿蘇台
18 長野県上田市古安曽 (塩田平) 安曽(宗)郷
19 千葉県八千代市村上  阿蘇沼
20 栃木県安蘇郡
21 栃木県佐野市安蘇川橋
22 栃木県日光市安蘇沢
23 宮城県本吉郡志津川町阿曽
24 宮城県色麻町安蘇郷
25 山形県山形市・天童市近く 阿蘇郷
26 山梨県南巨摩郡南部町阿曽
27 京都府宮津市 阿蘇海
28 庵原郡由良町阿僧
29 三重県度会郡南島町阿曽浦
30 三重県度会郡大宮町阿曽
31 三重県度会郡大紀町
32 岐阜県吉城郡神岡町阿曽保
33 岐阜県/三重県/滋賀県境の三国山付近に 阿蘇谷道
34 岐阜県飛騨市神岡町阿曽保
35 福島県須賀川市横田阿蘇田
36 富山県黒部市阿曽原谷、阿曽温泉小屋、阿曽原峠
37 愛媛県今治市菊間町河之内阿蘇
38 福岡県朝倉市阿蘇山
39 長崎県諫早市多良見町化屋 阿蘇、下阿蘇
40 大分県大分市宮河内迫阿蘇入
41 大分県大分郡庄内町阿蘇野


❷ 阿蘇と浅間(ヤフー知恵袋より)

富士山の神を祭る浅間神社(センゲンジンジャ)も有るように「浅間」は火山を示す古語とされていますよ。阿蘇山の「あそ」も火山を示す古語だと考えられているようです。

>南方の言葉に由来するなら長野県まで南方渡来の人々が来て土着したということですか?

これは全く可能性がない話ではないと思います。

阿蘇五岳の高岳、中岳、根子岳、烏帽子岳、杵島岳のうち中岳、根子岳、烏帽子岳は浅間山の近くに同じ名前の山が存在します。

どちらが先かの議論は難しいですが何らかの関係がある可能性はありますね。


❸ 「阿蘇」の語源(参考)

「アソ」の語源を探ろう。「地名語源辞典」によると、アソという語は火山や温泉に関係した語で、特に「煙、湯気」を意味する南洋方面の aso、asapなどという語と関係があるようだ。また、アイヌ語 asoy-ye(穴を作っている溶岩)の略がアソとなったともいう。アイヌ語ではまた a-so(もえる・岩、熔・岩、噴火口)だともいう。ラテン語で「焼く、あぶる」ことを asso 、「火山灰」のことを英語で ash、ドイツ語で ascheといい、これらの語はアソとにた点がある、というのだ。書店で「ポルトガル語辞典」を立ち読みしていたら、「assado 焼いた、あぶった。assadura 焼くこと」とあった。多くの言語が共通の根を持つことがわかるが、「as」の語幹を持つ言葉が火山や火に関して共通していることはおもしろい。

確かに、全国の火山や温泉地を調べてみると as の語幹を持つ地名が多いことはすぐにわかる。この点に注目して九州以外の地名をざっと探ってみよう。

鳥取県の浅津温泉(あそづおんせん)。静岡県の朝日岳(あさひだけ。すぐ南に寸又(すまた)峡温泉がある)。愛知県東加茂郡の旭町(あさひちょう。矢作川の上流にあり、矢作渓谷は温泉郷)。富山県の朝日町(あさひまち。町を流れる小川の上流に湯量豊富な小川温泉元湯がある)、阿曾原(あそはら。黒部渓谷下ノ廊下の下流部左岸の狭い段丘面の地名。阿曾原温泉)。長野県の朝日村(あさひむら。松本盆地の南西端。盆地を北東へ流れる鎖川(さがわ)の隆起扇状地の上に火山灰土壌が堆積した乏水性台地が多い)、浅間温泉(あさまおんせん。長野県の代表的な温泉)、東村(あずまむら。上信越火山郡の四阿山(あずまやさん)から流出する米子川と鮎川の渓谷に沿う集落)。静岡県の愛鷹山(あしたかやま。富山県東南東の洪積世の複合火山)。三重県の阿曾(あそ。度会(わたらい)郡大宮町。阿曾温泉がある)。長野・群馬の県境にそびえ立つ浅間山(コニーデ型の活火山)、四阿山(あずまやさん。コニーデ型の火山で吾妻山(あがつまやま)ともいう。北東に白根山、南東に浅間山がみえて三火山が**立している)。神奈川・静岡県境の足柄峠(あしがらとうげ。箱根火山の外輪山の一部をなす金時山の北、いわゆる足柄山の山中にある峠)。神奈川県の足柄平野(あしがらへいや。西縁には箱根火山の外輪山がその裾野を延ばしている)、芦ノ湖(あしのこ。箱根火山の火口原湖)。群馬県の東村(あずまむら。吾妻(あがつま)郡の東南端。その一部は**名火山の山麓面にかかる。群馬県には佐波(さわ)郡に同じく東村が、また茨城県にも東村(関東ローム層)がある)青森県の浅虫(あさむし。東北でも有数の温泉町)。福島・新潟県境の浅草岳(あさくさだけ。火山で、浅草山ともいう)。福島県…………、(紙面の都合であとの何行かを削除する) 以上、『日本地名大事典(朝倉書店)』による。


❹ ポリネシアのマオリ語による阿蘇山の解読の例(参考)

阿蘇山は、熊本県北東部の霧島火山帯の最北端に位置し、世界最大級のカルデラをもつ複式活火山です。カルデラの中央部には、主峰の高岳(1592メートル)、中岳(1506メートル)、根子岳(1433メートル)、杵島岳(1326メートル)、烏帽子岳(1337メートル)などがほぼ東西に並んでいます。

「阿蘇」の由来については、『日本書紀』に地名伝説があります。景行紀18年6月の条に、阿蘇国が

「郊の原曠(ひろ)く遠くして、人の居(いへ)を見ず。天皇(景行)の曰く「是の国に人有りや」とのたまふ。時に、二(ふたはしら)の神有す。阿蘇津彦(あそつひこ)・阿蘇津媛(あそつひめ)と曰ふ。忽(たちまち)に人に化(な)りて遊詣(いた)りて曰く、「吾二人在り。何(あ)ぞ人無けむ。」とまうす。故(かれ)、其の国を號(なづ)けて阿蘇といふ。」(日本古典文学大系『風土記』岩波書店による)

とあります。

風土記逸文には「閼宗(あそ)岳」とあり(『釈日本紀』に引く「筑紫風土記」)、また『日本書紀』とほぼ同じ伝説を記して「阿蘇郡(あそのこほり)」の地名の由来と説いています(『肥後国風土記』逸文)。また古くは「阿曽」とも記されました。

この「アソ」の地名は、火山地帯に多く、アス・アズに通じる崩壊地名である例が多く、この場合も崩壊する外輪山の崖からきた地名とする説があります(創拓社『日本地名ルーツ辞典』1992年)。

これをマオリ語の辞典で引いてみましょう。マオリ語にはS音はありません(原ポリネシア語にはS音がありましたが、その後マオリ語ではT音(一部はH音)に吸収されています)ので、「アソ、ASO」ではなく、「アト、ATO」を引いてみますと、

「アト」、ATO(enclose in a fence,etc)、「垣根で囲まれた(山、土地)」

と解釈できます。阿蘇の外輪山を垣根と見立てて名づけたのです。

なお、ついでに触れますと、阿蘇津彦(あそつひこ)・阿蘇津媛(あそつひめ)の「津(つ)」は、マオリ語の

 「ツ」、TU(stand,remain,take place)、「そこに居る(住んでいる)」

の意味です。『古事記』、『日本書紀』にはいたるところに「地名+津彦(媛)」の名がでてきます。宇佐津彦(媛)、吉備津彦(媛)、伊勢津彦(媛)、阿蘇津彦(媛)などですが、どれも「津」の意味は同じです。

学者の中には「津、ツ」を日本語の「津、港」の意と解して、「吉備津彦」を吉備国の港を支配し、それによって瀬戸内海の交通、交易に強大な勢力をもっていた豪族と解している方もおられますが、それでは”港の無い”阿蘇の阿蘇津彦は解釈できません。記紀の「津彦(媛)」が登場するどの場面においても、前後の文脈からみて、「そこに居る(住んでいる)彦(媛)」という解釈であれば素直に理解できますが、「港の彦(媛)」とはとうてい解釈できないのです。

このマオリ語による「アソ」の解釈によってはじめて、ほかの「アソ」地名が統一的に正しく理解することができるのです。

その第一は、京都府の北西にある日本三景の一つ、天橋立(あまのはしだて)によって宮津湾の奥に区切られた内海、潟湖(せきこ。砂嘴によって囲い込まれた湖)を「阿蘇海(あそかい)」と今でも呼んでいます。

この地名は『丹後国風土記』逸文(『釈日本紀』に引いている)にも出てくる古い地名で、イザナギノミコトが天に通うために使っていた梯子である「天椅立(あまのはしだて)」が、寝ている間に倒れたのを怪しんで「久志備(くしび)の浜」といい、「此より東の海を与謝(よさ)の海と云ひ、西の海を阿蘇(あそ)の海と云ふ」(日本古典文学大系『風土記』岩波書店による)とあります。

従来の「崩壊地名」説では「阿蘇海」の意味は説明できませんが、マオリ語によれば明確に「天橋立(という垣根)によって区切られた海」として意味が正しく理解できるのです。

なお、天橋立(砂州)の別名、久志備の浜の「くしび」は、マオリ語の

「クチ・ピ」、KUTI-PI(kuti=pinch,contract;pi=flow of the tide,soak)、「(海と海とに)挟まれ、波に洗われている(細長い砂州)」

の転訛と解します。原ポリネシア語が日本語に入ってT音がS音に変化し、P音がB音に変化して「クシビ」となったものです。

その第二は、香川県大川郡引田(ひけた)町安戸(あど)にある安戸池(あどいけ)です。

これも宮津の阿蘇海と同様、砂嘴に囲まれた潟湖です。中央に水門があって瀬戸内海と通ずる塩水湖で、昭和2年に日本で最初にハマチの養殖を開始した場所といわれています。この「アド」の地名は、原ポリネシア語の「アソ、ASO」のS音が日本語の中でマオリ語と同様T音に変化し、さらに濁音化したものです。

その第三は、琵琶湖に注ぐ安曇川(あどがわ)です。

安曇川は、京都市左京区の百井(ももい)峠から北東に流れる百井川を源流として、丹波高地と比良山地の間の花折(はなおれ)断層に沿う深い谷(南の大津市域では葛川(かつらがわ)谷、北の朽木(くつき)村域では朽木谷と呼ばれる)を北流し、やがて東に向きを変えて琵琶湖西岸に広い三角州を形成します。花折断層に沿った街道は、かつて若狭と京都を結ぶ最短路として古くから利用され、「鯖(さば)街道」の異名がありました。

この川名は、この花折断層に沿った谷の両側にそびえる一直線に連なる山脈を垣根に見立てて、安戸池と同様「アソ」が「アト」になり、さらに濁音化して「アド」となつたもので、「両側の垣根(山脈)に挟まれた(垣根と垣根の間を流れる)川」の意味です。

ついでに触れますと、この安曇川の「アド」は「アヅミ」の転訛で、愛知県渥美(あつみ)半島、長野県安曇(あづみ)村、安曇野(あづみの)とともに、海洋民族阿曇(あずみ)氏に由来するという説が有力です。 

しかし、私はこの「アド」と「アツミ」、「アヅミ」は、たまたま同じ漢字をあててはいますが、その語源は別であると考えております。

渥美半島の「アツミ」の語源は、上述の阿曇(あずみ)氏に由来するという説のほか、低湿地を意味する「アクミズ(飽水)」が転訛したとか、「アヅマ(東方)」が転訛したという説もあります。

しかし、この「アツミ」は、マオリ語の

「ア・ツム」、A-TUMU(a=particle before names;tumu=promontry,go against the wind)、「(風に逆らっている)半島(岬)」

の転訛と解します。渥美半島の東側、太平洋側を表浜といい、「片浜十三里」という直線状の海食崖が続いています。太平洋からの荒い風波を一身に受けて必死に耐えているような感じから命名されたものではないでしょうか。

そうしますと、阿曇連(あづみのむらじ)の「あづみ」の語源は何でしょうか。渥美半島に上陸し、そこに住んだ海洋民族が、この地名を付し、そしてこの地名を連(むらじ)名としたとも考えられますし、あるいは風に逆らって航海することが巧みだった海洋民族が自称した名前であったのかもしれません。

上述したように、信濃の安曇野、長野県南安曇郡安曇村については、海洋民族阿曇(あづみ)氏が土着したことから付いた地名とするのが通説です。

安曇村は、長野県の西部にあり、岐阜県に接し、北アルプスの山々と上高地を擁する観光と林業で知られています。村には、北アルプスの秀峰穂高(ほたか)岳があり、その真東に式内名神大社穂高神社が鎮座しています。祭神は綿津見(わたつみ)神で、その祭りは御船祭りと称され、船壇尻(ふねだんじり。山車)が曳かれます。これは海洋民族の祖霊信仰を伝えるものです。

『古事記』上巻には「底津綿津見(そこつわたつみ)神、・・・中津綿津見(なかつわたつみ)神、・・・上津綿津見(うはつわたつみ)神、・・・此の三柱の綿津見神は、阿曇連(あづみのむらじ)等の祖神と以(も)ち伊都久(いつく)神なり。故、阿曇連等は、其の綿津見神の子、宇都志日金拆(うつしひがなさく)命の子孫なり」(岩波書店、日本古典文学大系本による)とあります。

『新撰姓氏録』には、安曇連は「綿津見神命児、穂高見(ほたかみ)命之後也」(河内国神別、地祇)とあって、異なる伝承を載せています。

しかし、この宇都志日金拆命と穂高見命は、同一人物の異名である可能性があります。

この「うつしひがなさく」は、マオリ語の

「ウツ・チヒ・カネ・タキ」、UTU-TIHI-KANE-TAKI(utu=spur of a hill;tihi=summit,lie in a heap;kane=head;taki=lead,begin or continue speech)、「高い嶺の頂上にいて氏族を導く族長(の命)」

の転訛と解します。

さらに「ほたかみ」は、マオリ語の

「ハウ・タカ・ミヒ」、HAU-TAKA-MIHI(hau=famous,vitality of man,vital essence of land;taka=heap,lie in a heap;mihi=admire,show itself)、「賛美すべき大地の精が凝って高嶺となった山(に居る命)」

の転訛と解します。いずれも「穂高岳」に居る命の名で、同一人物の異名と解することができます。

なお、ここで宇都志日金拆命の「拆」は、「サキ」と岩波書店日本古典文学大系本の「サク」とは異なる読み方をしましたが、これは同書で「拆」を「天宇受賣命、・・・天の真拆(まさき)をかづらと為て(83ページ、天岩戸の項)」や、「其の菟、・・・其の身の皮悉に風に吹き拆(さ)かえき(91ページ、因幡の白兎の項)」などの読み方を参考としたものです。仮に「サク」と読んだ場合には、これはマオリ語の「タク、TAKU(edge,gunwall)、縁、船縁」で、「高山の絶壁の縁に立つ、または辺境に居る」と解釈できますが、この場合の神(人)名としては「サキ」のほうがより適切と考えたものです。

また、阿曇連は海人族の統率者とされており、その由来について『日本書紀』応神紀三年一一月の条には、「處處の海人、さばめきて命に従はず。則ち阿曇連の祖大浜宿禰を遣して、其のさばめきを平ぐ。因りて海人の宰(みこともち)とす。」とあります。この「さばめき(く)」(この語は、原文ではJIS第二水準の漢字にもない難しい字を用い、分注で「佐麼賣玖(さばめく)」と読ませていますので、ひらがなで表記しました。)とは、「上をそしり、わけのわからぬ言葉を放つ意。この記事はアマ(海人)が、支配層と異なる言語を使っていた異民族であることを示す記事とも解釈される」(日本古典文学大系『日本書紀上』岩波書店補注による)とされます。この「さばめき」は、マオリ語の

「タパ・メケ」、TAPA-MEKE(tapa=call,give the word for;meke=strike with the fist)、「(拳骨で)殴るような言葉を投げつける」

の転訛(原ポリネシア語の「サパ」がマオリ語では「タパ」に、日本語では「サバ」に変化し、さらに「メケ」が「メキ(ク)」に変化した)と解します。

このように、「あづみ」は、阿曇連の一族の姓氏地名である可能性ももちろん否定はできませんが、ここには特徴的な「半島(岬)」地形があり、この地形からきた地名である可能性もまた否定できません。

それは、古代の松本盆地の大半は、湖でした。地形から見ますと、その湖の北に半島が出ていました。松本盆地の北の筑摩山地の西の一郭、長野県北安曇郡のうちほぼ美麻村、八坂村、池田町の地域は、現在西を高瀬川、東を高瀬川と合流した犀川が取り囲む形で流れ、半島(岬)の地形をつくっています。これが安曇の地名が付けられた最初の地域で、後に南安曇郡の地域をふくむ広い地域の名称となり、さらに濁音化して「アヅミ」となったのではないかと考えます。

なお、海を意味する「わたつみ、わだつみ」については、後の各論篇で説明する予定です。

その第四は,栃木県安蘇(あそ)郡です。この「あそ」も同じ語源で、同郡内を並行して流れる秋山川と旗川は、花折断層の姿に似たほぼ一直線の三本の山脈(尾根)の間の二本の谷を流れています。この「あそ」も、「垣根(山脈)に挟まれた(垣根と垣根の間を流れる)川のある地域」または「何本もの垣根のような山脈がある地域」の意と解します。

その第五は、長崎県の対馬の中央部にある湾で、浅茅湾(あそうわん)といいます。浅海(あそう)、浅尾(あそう)とも書きました。「アソ」が長音化したものです。

この湾は、きわめて複雑に入り込んだ「リアス式の海岸で囲まれ」ています。古くからの良港で、西は大口瀬戸が対馬海峡への通路となり、東は地峡部を人工的に開削した大船越瀬戸、万越瀬戸によって対馬海峡と連絡しています。

以下、省略


❺ ポリネシア

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❻ 阿蘇氏のルーツである多氏は海部氏と同族、すなわち、海人族安曇氏でもあった(参考)


❼ ポリネシア人と海人族安曇氏は同族だった(参考)


❽ ポリネシア語と日本語の類似な単語例(参考)、基礎単語において似ていなくも無い例がある。


❾ 古代ポリネシア語(オーストロネシア祖語)が古代日本語のルーツの一つであると指摘する研究論文(参考)
 
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10 天の橋立の付け根、籠神社の籠はハワイ語で大きな船(参考)

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11 サモアの湾にASAU BAY(アサウ湾)がある。阿蘇湾か?!

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