1.
前記事はこちら。
当初の予定とは全く違う新シリーズ
離婚の中で「ピカピカの気障」であった思い浮かぶ方々。誇りを選び取るということ
2.
この記事では、離婚自体について男性にお伝えしたいことを書いていきます。
夫が離婚を求めて妻は反対しているという場合、妻が夫に離婚を求めている場合の双方について書きます。
一般に、離婚ということのデメリットは妻の方が大きいです。
もちろん当てはまらないケースもありますが。
男性と女性の就労形態の違いがまずあります。雇用機会、正規雇用か非正規雇用か、賃金格差の問題。
離婚後の住居の問題。
子の養育にかかる費用と労力。
さしあたりこれだけあげれば十分でしょう。
多くの説明は不要と思います。
円満な家庭を築こうとして積み上げてきたものがあったわけで、それを離婚によってご破算にしていき、新たな生活を組み立てていかなければいけない。
経済の問題はとても大きいのですね。
男性、女性が置かれている社会経済的な状況。この今の日本社会。
これが出発点です。
離婚という選択において、夫と妻は、もともとイーブンではない場合が多いのです。
圧倒的格差があると私は思っています。
3.
まず、夫が、いろいろな理由で、妻と離婚したいと思う場合。
たとえ妻に離婚原因がある場合でも、離婚後の状況は、女性の方に多くの困難があるということに思いを馳せられる男性は素敵です。
もちろん、夫も離婚の中で失うものが多く、傷つきも大きいでしょう。
しかし、そういう自身の喪失や傷つきの最中においても、相手の喪失や傷つきや今後の困難に深く思いを馳せるのが「男の痩せ我慢、イキに見える」「ピカピカの気障であろうとするということです。
まして性格不一致など有責性がない場合とか、さらには夫が別の女性に心奪われて妻と離婚したいとかいうような場合でしたら、なおさら、離婚が妻に与えるダメージ、離婚後の妻の生活不安をしっかり考えないといけないでしょうね。
あなたが妻と離婚したくて、妻がそれに反対しているなら、まず、率直に、あなたが離婚したい理由を妻に話すことです。
ごまかしは一切だめです。
自分に不都合なこともはっきり伝えることです。
あなたが別に心を奪われた女性がいるなら、その事実を率直に告げなさい。
嘘をついた時点で、あなたの誇りは消え失せていきます。
醜い姿になってしまいます。
そして、時間をかけて話をする中で、離婚後の妻のさまざまな不安を多少なりとも減らしていく話をきちんとするべきです。
財産分与と養育費と年金分割です。これらはどちらが有責かどうかに関係ありません。
話し合いの中では、あなたの財産をすべてオープンにしなさい。
預貯金や契約している保険やその他の金融資産の内容、不動産あればその評価額、住宅ローン、その他もろもろ。
現在のあなたの収入状況。源泉徴収票と直近3ヶ月の給与明細を妻に渡すことです。
離婚にあたってこせこせと収入や財産を隠し出すのはまことに醜い姿です。
そういう不誠実なことをしておいて、妻に離婚に同意してもらおうというのは虫がよすぎます。
すべてオープンにすることです。
あなたが有責なら、慰謝料の額を自分から提案するくらいはしてほしいものです。
離婚という事態は男性よりも女性の方がダメージが大きいということを率直に見つめて、それに対して、最低限の義務を実行するのは当然のこと、それにとどまらず、可能な限りの配慮をして、妻の離婚による不利益を少しでも少なくすることが、ピカピカの気障な男の痩せ我慢というものです。
4.
妻があなたに離婚したいと言ってきた場合。
ショックは大きいでしょう。
納得できない気持ちも出てくるでしょう。
でもね、ここで、自分自身の動揺や困惑や怒りといった感情をなんとかコントロールし、自分から離れて考えてみる痩せ我慢ができるかどうかです。
先ほど言いましたように、離婚のダメージは妻の方が大きいわけです。
きっと、妻は、ずっと離婚した方がよいのかどうかで思い悩んできたはずです。
そして、離婚後の生活のことを考えて大きな不安に襲われ、離婚への思いを抑え込み抑え込み、それなりに長い時間を過ごしてきたんじゃないでしょうかね。
そういう時間と苦悩の中で、離婚したいという決断です。
簡単な決断ではないのだということに思いを馳せましょう。
もっと、はっきり言います。
離婚による多大なデメリットや苦悩と引き替えにしても、あなたの別れたいというのが妻の決断です。
そこまであなたは嫌われているということです。
これを受け入れるのはつらいことでしょう。
でもね・・・・これを受け入れることができなければ、ストーカー一直線です。
執着。すでに心が離れている女性を無理矢理、法律婚につなぎ止めようとする。
それは醜い姿です。
覆水盆に返らずということばもあります。
求めて得られないものをなんとかしようともがくところから苦しみが生じ、異常な執着が生じるのです。
時間はかかるかもしれませんが、女性が離婚するデメリットを引き受けてでも、あなたとはもうやっていけないという決断なのだということを深く考えましょう。
あなた自身の気持ちを頑張って整理して、そして、自分のどういうところが至らなかったのかを謙虚に考えましょう。
そして、そういう離婚後の困難を引き受ける決断をした妻に、その困難が少しでも軽くなるようにしましょう。
最低限の義務は当然に実行するのです。それにプラスして、離婚後の妻の困難が多少なりとも軽くなるような配慮をしましょう。
出発点は、男性、女性が置かれている社会的経済的状況の圧倒的格差、その格差の中での離婚ということです。
この出発点は、調停委員にも、しっかりと意識しておいてほしいところです。
ピカピカの気障になる痩せ我慢です。
あなたは何を得るか?
誇りです。
本当の意味で自分自身を誇り得るように、感情をコントロールし、精神を働かせ、気高く振る舞ってください。
ピカピカの気障になってください。
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