「聖☆おにいさん」~耳があるなら聞いてほしいなぁという御釈迦様の思い出~梵天勧請 | 金沢の弁護士が離婚・女と男と子どもについてあれこれ話すこと

金沢の弁護士が離婚・女と男と子どもについてあれこれ話すこと

石川県金沢市在住・ごくごく普通のマチ弁(街の弁護士)が,日々の仕事の中で離婚,女と男と子どもにまつわるいろんなことを書き綴っていきます。お役立ちの法律情報はもちろんのこと,私自身の趣味に思いっきり入り込んだ記事もつらつらと書いていきます。

1.
「聖☆おにいさん」のブッダが極楽界に連れ戻されて見た風景~序
「聖☆おにいさん」~テレビスタジオのトオル君・・・
「聖☆おにいさん」~テレビスタジオのリカちゃん・・・
「聖☆おにいさん」~トオル君の「つぶやっ器」と付き従うものたち・・・・
の続きです。
~トオル君,リカちゃんも「聞く耳もたず?」~

2.本編
 そして,「聞く耳持たず」と御思われた御釈迦様は,梵天様との出来事を思い出し,ズンズンと自分に向かってくる気配を御感じになりました。またも「ところてんの国」では,「ジョーズ」の映画が興行記録を塗り替えておりました。
 御釈迦様は,菩提樹の下でマーラーを退けて悟りをお開きになり,仏陀様のお一人となられてから,その菩提樹の下で1週間観想を続けられ,その後1週間ごとに御座りになる木を御変えになり,何週かの目にはアジャパーラニグローダ榕樹の下に御座りになっておりました。
 そのとき御釈迦様は,御自身が御悟りになったダルマ(法)を世の人々に説いても,貪り,憎しみで一杯の人には理解されず,疲れて憂いが残るだけではないかと御思われ,御口を御閉ざしになろうとされたのでした。
 このとき,世界の創造神にして根っからのプロデユーサーであらせられる梵天様(ブラフマー様)は,「これはいかん!世界は滅びる。目覚めた人が引き籠もって沈黙しようとしている」とお嘆きになり,ズンズンと御釈迦様に進み寄られて,引っ込み思案の御釈迦様をこの世にどどんとプロデユースするべく,3度に渡って御迫りになり,ポエムでもって御釈迦様に語りかけました。映画『ジョーズ』の音楽がどこからか聞こえてきたということでございました。

 汚れある者どもの考えた不浄な教えがかつてマガダ国に出現しました。
 願わくはこの不死の門を開け。
 無垢なる者の覚った法を聞け。
 譬えば山の頂にある岩の上に立っている人々が,
 あまねく四方の人々を見下ろすように,
 あらゆる方向を見る眼ある方は真理の高閣に登って,
 自らは憂いを超えていながら,
 生まれと老いとに襲われ憂う人々を見そなわせたまえ。
 起て,健き人よ,戦勝者よ,
 隊商の主よ,負債なき人よ,世間を歩みたまえ。
 世尊よ,真理を説きたまえ。
 真理を悟る者もいるでしょう。 

 御釈迦様は,かように梵天様に迫られて,世の様子を御覧になりました。

 煩悩に汚れていない者たちもいる,とても汚れた者たちもいる
 精神の素質が鋭い者たちもいる,弱くて鈍い者たちもいる
 美しい姿の者たちもいる,醜い姿の者たちもいる
 教え易い者たちもいる,教えにくい者たちもいる
 そして,ある人々は来世と罪業への怖れを知って暮らしている・・・

 青蓮の池,黄蓮の池,白蓮の池がある中で,
 水の中で生まれ,成長し,水面に出ることもなく,水中に沈んだままで繁茂する青蓮,赤蓮,白蓮もある・・・・
 水の中で生まれ,成長し,水面に届く青蓮,赤蓮,白蓮もある・・・・
 水の中で生まれ,成長し,水面から上に出て,泥水に汚れることのない青蓮,赤蓮,白蓮もある・・・・・

 そうして御釈迦様は,梵天様にお返しのポエムをお伝えになりました。

耳ある者どもに甘露(不死)の門は開かれた。
おのが信仰を捨てよ。
梵天よ,人々を害するであろうかと思って,
私はいみじくも絶妙なる真理を人々には説かなかったのだ。

 梵天様は,おおこれで御釈迦様を世にプロデユースできたとお考えになり,御釈迦様に敬礼し,右回りしてその場で姿を消したということでした。

 御釈迦様は,蓮池の下の「ところてんの国」を眺め,アンテナ無しで心苦しいテレビ局のスタジオの右と左に陣取るトオル君グループとリカちゃんグループの様子を御見つめになりました。

 聞く耳ありや?
 いかなる蓮なりや?

 そのとき,大きな一頭の黄揚羽蝶が,ヒラリヒラリと御釈迦様の御側に舞い来たりました。
 御釈迦様は,その黄揚羽蝶が御釈迦様の御身体の周りをヒラリヒラリと舞い遊ぶ様を御覧になりました。
 復活か,不死の魂か,おごりで聞く耳持たずとなって滅んだ一族であろうか,気高き孤高の精神か・・・・
 御釈迦様がそっとその黄揚羽蝶を御見遣りますと,その黄揚羽蝶は,御釈迦様の御身体を三回廻り,蓮池の下,「ところてんの国」へヒラリヒラリと舞い降りていきました。
 黄と黒の優雅な翅がヒラリヒラリと優雅に羽ばたき,黄金色の鱗粉が散り燦めき,光となって世界に満ちていくようでございました。
 黄揚羽蝶は,ゆっくりと,「ところてんの国」のテレビ局のスタジオへ舞い降りていったのでした。

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