シリーズ前記事法テラスで無料・格安弁護士費用!（品がないタイトルかしら）～法テラス活用術・１（女性の方へ）の続きです。
またアップ順では，前記事無料で３人の弁護士に法律相談しよう！～弁護士を選ぶ（女性の方へ）・3-3があり，内容的には本記事１項は完全に重複しています。
完全重複ですが，シリーズごと独立に読んでいけた方がいいのかな…と考えまして。
アップ順の前記事を読まれた方，２項からお読み下さい。
経済的に余裕のない数多くの女性の方々へお伝えしたいことがあります。
１
お金の問題で絶望しないで下さい。
弁護士のＨＰを見て，たとえば離婚の弁護士費用が30万円とか40万円とか50万円とかいった記事を見て絶望的な気分になった方も多いと思います。
しかし，法テラスの離婚の調停の着手金は84,000円～126,000円。石川県では，ほとんど84,000円で決まっています。法テラスが立て替え払いし，月の返済は5,000円になることが多いでしょう。その事件が進行中には，経済状態に応じて，その返済を猶予してもらうこともできます。さらには，その事件が終了した後でも，経済状態に応じて，法テラスの立替金の返済が免除されることもあります。
あなたが経済的に苦しいとしても，それはあなたの責任ではありません。
２
この日本において，女性の置かれている社会的地位は劣悪です。
現在の貧困と格差の社会。
男性でも経済的に非正規雇用でしんどい中，女性はさらに安価な使い捨ての労働力に貶められています。
家庭において，女性は男性に経済的に支配されていることが多いです。たとえ家計の管理をあなたがしていても，いざ，離婚となったら，その財布を取り上げる男性がほとんどでしょう。
３
そして，あなたが子どもを連れて別居する場合，困難な中で子どもを育てていかなければいけません。
子どもが健全に育つことは，あなただけの肩にかけてよいものではありません。
この社会の次世代を育てていくことについては，社会という私たち全員が背負わなければいけないことです。
しかしながら，この日本の社会は，とてもお寒い状況です。
４
このように，この今の日本の社会において，離婚に思い悩む女性が経済的に極めて苦しい立場に置かれてしまうのは，あなた自身の努力とかいったものを超越した，この社会の構造的な問題が大きく横たわっているのです。
ですから，経済的に余裕のないこと苦しいことで，恥ずかしいと思ったり，法テラスのような公的な制度を利用することをためらったりしないで下さい。
５
それどころか，あなたが法テラスという公的な制度を利用することはあなたの当然の権利です。
そして，法テラスの利用が，あなた自身が誇りと自尊感情を持って生きることに役立つ
のなら，
その利用は，この社会を良い社会にすることにつながっている
のです。
あなた自身の権利として，そして，この社会をより良い社会にするためにも，是非とも，公的な制度である法テラスをお使い下さい。
そのことは次に書きます。
つづく…