第1075話 剣客商売雑感(10)田沼意次 と 最近の昼弁当 | 時代劇本舗

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時代劇と食べ物と酒などのことを徒然に綴る予定でござる。

冬場は蕎麦ばかり食べていたのですが、

最近は少し米の飯も食べるようにしてお

ります。

1月末に取った弁当。メインは白身魚の

フライ。こういう弁当は割に好き。

2月4日の弁当。メインは豆腐のふわふ

わ揚げというもので、あとは烏賊の煮物

などが入って居ます。こういう時は米飯

の消費に苦労します。

2月7日の弁当。メインは天ぷら。こう

いう時はテンション高め。あとはキムチ

などが入って居ました。

少しは米を食べて、パワーを付けたいと

思いまする。

 

 

【時代劇こぼれ話】剣客商売雑感

         (10)田沼意次

 

秋山小兵衛の最大の理解者であり、後援

者でもあるのが時の老中田沼意次であり

ます。歴史小説などでは、賄賂政治を行

い、政治を堕落させたように描かれるこ

とが多いようですが、実際の田沼意次は、

剣術などの武道を愛し、奨励していた、

まさに剣客たちにとっては後援者でもあ

ったわけです。

 

また、商業などを重視した数々の改革を

行い、印旛沼の干拓などの土木事業にも

取り組んでいました。残念ながら、それ

らの取り組みは数度にわたる飢饉や天災

などによって頓挫し、成果を上げること

ができませんでした。そのため、将軍家

定の死とともに失脚し、江戸を追われる

ことになってしまいます。後を受けた老

松平定信が、田沼を徹底的に嫌ってい

たこともあり、賄賂政治というイメージ

を付けられてしまったようです。

 

この小説の中では、不正を行った役人を

罰し、辻斬りなどをした旗本に詰め腹を

切らせるなど、剛毅な人物として描かれ

ています。さらに、次第に自分の権勢が

失われていく哀しみを現し、自らの後継

者である若年寄田沼意知が江戸城で刃傷

沙汰に遭うと、秋山大治郎に娘の三冬の

将来を託して、自分の失脚の予感を秋山

小兵衛たちに漏らすのでありました。哀

しい運命の中にある、権力者の姿が描か

れていると言えるでしょう。

 

お読み頂き、有難うございましたm(_ _)m