第1072話 剣客商売雑感(7)佐々木三冬 | 時代劇本舗

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【時代劇こぼれ話】剣客商売雑感

         (7)佐々木三冬

 

老中田沼意次の娘であり、後に秋山大治

郎の妻となる佐々木三冬。常に男装し、

剣の道一筋に修行をしてきた人物であり

ます。この人の登場は、危うく闇討ちに

遭いそうになったところを秋山小兵衛に

助けられる場面でありました。旗本の子

弟と試合をし、負ければその旗本の家に

輿入れする、ということで、腕に自信の

無い旗本側が浪人剣客を雇って襲撃させ

たのであります。しかし、すんでのとこ

ろで秋山小兵衛が割って入り、救出する

のでありました。このため、当初は小兵

衛を好きになり、やたらに隠宅へ通って

くるようになって、おはるが嫉妬に狂う

という場面もありました。

 

しかし、大治郎と知り合い、さまざまな

事件を通じてその腕と人柄に惹かれてゆ

きます。後に「品川お匙屋敷」(テレビ

では「誘拐(かどわかし)」の回で、誘

拐された三冬を大治郎が決死の覚悟で救

出したことから、田沼意次から「ぜひ嫁

に」との申し出があり、ついに二人は夫

婦となるのでした。余談ですが、テレビ

の誘拐の回に出てくる、密輸をする御典

医役の山本昌平さんが、なかなかの迫力

でありました。こんな怖い顔の医者は嫌

じゃなぁ!(苦笑) ↓この人です!!

妻となってからは男装を止め、少し古風

な髪形でしおらしい?女性となります。

しかし、大治郎に勧められて、剣の稽古

は続けていました。その後もいざという

時には刀を取り、夫とともに戦うことも

辞さない、剣客の妻として活躍していく

のでした。

 

お読み頂き、有難うございましたm(_ _)m