【時代劇こぼれ話】剣客商売雑感
(7)佐々木三冬
老中田沼意次の娘であり、後に秋山大治
郎の妻となる佐々木三冬。常に男装し、
剣の道一筋に修行をしてきた人物であり
ます。この人の登場は、危うく闇討ちに
遭いそうになったところを秋山小兵衛に
助けられる場面でありました。旗本の子
弟と試合をし、負ければその旗本の家に
輿入れする、ということで、腕に自信の
無い旗本側が浪人剣客を雇って襲撃させ
たのであります。しかし、すんでのとこ
ろで秋山小兵衛が割って入り、救出する
のでありました。このため、当初は小兵
衛を好きになり、やたらに隠宅へ通って
くるようになって、おはるが嫉妬に狂う
という場面もありました。
しかし、大治郎と知り合い、さまざまな
事件を通じてその腕と人柄に惹かれてゆ
きます。後に「品川お匙屋敷」(テレビ
では「誘拐(かどわかし)」の回で、誘
拐された三冬を大治郎が決死の覚悟で救
出したことから、田沼意次から「ぜひ嫁
に」との申し出があり、ついに二人は夫
婦となるのでした。余談ですが、テレビ
の誘拐の回に出てくる、密輸をする御典
医役の山本昌平さんが、なかなかの迫力
でありました。こんな怖い顔の医者は嫌
じゃなぁ!(苦笑) ↓この人です!!
妻となってからは男装を止め、少し古風
な髪形でしおらしい?女性となります。
しかし、大治郎に勧められて、剣の稽古
は続けていました。その後もいざという
時には刀を取り、夫とともに戦うことも
辞さない、剣客の妻として活躍していく
のでした。
お読み頂き、有難うございましたm(_ _)m