第1052話 鬼平雑感(7)おまさ と TOMIRAIのラーメン | 時代劇本舗

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時代劇と食べ物と酒などのことを徒然に綴る予定でござる。

代々木に用事があり、お昼過ぎに駅に到

着しました。用件を済ます前に昼食、と

いうことで、駅前をうろうろ。しかし、

案外良さそうなお店が見つかりません。

そんな時、駅の近くの細道に「ラーメン」

の文字を発見。行ってみると渋い造り。

名前はTOMIRAIというようです。遠い未来

かな?(笑)

特製の魚介ラーメンというのが美味そう

に思えたので注文しました。しばらくし

て丼到着。あら、少々濃厚そうですなぁ!

具は、厚めのチャーシュー3枚、味玉が

1個分、メンマ、葱などであります。麺

はやや太めのもの。スープはかなり魚粉

風味。

それがしの好みとはちょっと違うタイプ

のラーメンでしたが、美味しく頂きまし

た。ごちそうさま。

 

 

 

【時代劇こぼれ話】鬼平雑感

         (7)おまさ

 

長谷川平蔵に淡い恋心を抱きながらも、

ついに言い出せず、密偵として黙々と働

く密偵「おまさ」。その正体は、平蔵が

「本所の銕」と呼ばれていた無頼の時代、

その平蔵と親交のあった元盗賊「鶴の忠

」(たずがねのちゅうすけ)の娘であ

ります。盗みの足を洗い、居酒屋をやっ

ていた忠助の店に入り浸っていた平蔵。

大酒して酔いつぶれた翌朝、まだ少女だ

ったおまさが小さな手で白粥と梅干を運

んできて、給仕する姿がありました。父

宣雄の後添えだった継母波津と折り合い

が悪く、屋敷に寄り付かなかった平蔵。

そして、波津は親戚から養子を取り、平

蔵を廃嫡するよう宣雄に迫っていました。

そんなある日、忠助は秘かに長谷川屋敷

に忍び込み、波津の髪を切ってしまいま

す。そんな憂さ晴らしで笑いあっていた

日々。

 

その忠助の忘れ形見であるおまさが、あ

る日役宅を訪ねて来ます。そして、自分

が盗賊の引き込みをしていたこと、平蔵

の役に立ちたいことを切々と訴え、密偵

になることを志願するのでした。平蔵に

とっては妹のような少女であり、恋の対

象ではなかった相手ですが、おまさの側

では、いつも熱い恋心を抱いていたよう

であります。その後、一時的に平蔵の元

を離れていた時期もありましたが(「狐

火」の回で、狐火二代目勇五郎と夫婦に

なり、上方へ行っていた)勇五郎の死に

よって、再び密偵に戻ることを志願する

のでした。恋心と正義感・使命感の間で

揺れ動く女心。

 

そのおまさと夫婦になったのが大滝の五

郎蔵でありました。「夫婦して、長谷川

様のお役に立つのも良いのではないだろ

うか」という無骨なプロポーズ。この無

口な、しかし芯の強い男と添うことで、

少しは女の幸せを感じることが出来たの

ではないかと思われます。

 

お読み頂き、有難うございましたm(_ _)m