長く工事に時間が掛かったアマゾンフレッシュのニューヨークの新店舗ですが、7月14日に開店した最初の一店舗目はロングアイランドのオーシャンサイド店でした。

ブログで既にお伝えしましたが、これはニューヨーク市の東側の郊外でケネディー空港に近い側です。

ご覧の通り隣にはKohl'sがあり、事務用品やベッドバスの大型店が入る屋外型モールの一部です。 広い駐車場があり店舗前の辺りにはEV車用の無料チャージャーが2基付いています。

昨今多くのモールや小売店にチャージャーが付く傾向がありますが、無料というのは当然ですがごく僅かです。

アマゾン傘下のホールフーズの一部でも無料のチャージャー付きがあります。

開店日からの数日はイベントをやっていて、開店セール商品もあるし抽選で景品が貰えるラッフルや買い物の最後に次回の割引券が貰えます。

その辺は通常のスーパーの開店と共通のものがあります。

アマゾンフレッシュには大きく二つのタイプがあって、このオーシャンサイド店でも採用されているウォークアウト型(Just Walk Out=JWO)と、2020年秋にカリフォルニアで最初に開店した時にも採用されたダッシュカート型(Amazon Dash Cart=スマートカート)があります。

各々レジレス店である事がアマゾンフレッシュの最大の特徴ですが、

JWOのウォークアウト型とは、コンビニ型のアマゾンGOでも採用されている、入店時にアマゾンのQRコードで認証して入店し

「買い物商品を選び、カートに入れ、又は買い物バッグやポケットに入れ、買い物が終わったら店を出て終わり」、買い物記録は店内に設置された何千というカメラとスキャナーが全て把握して店を出た段階でその総額を登録してあるカードにチャージする、

という買い物方法です。

この売り場の天井を見ただけでも何十というカメラが見えると思います。

ダッシュカート型は店内でダッシュカートを受取り、同様にアマゾンのQRコードで認証してから買い物を開始、

買う商品をカートに入れる度にカートに付いているスキャナーがバーコードや画像認証で購入商品を把握、気が変わって返したものは当然差し引いて最後の専用出口から出た時に買い物が終了」指定のクレジットカードにチャージする、

という事で買い物の仕方に少し違いがあります。

このダッシュカートは現行型で、カゴの下にはシステムとバッテリーがあり使えません。

2021年夏以降に開店したアマゾンフレッシュは全てJWO型で、その理由の一つはダッシュカートは新型が開発されていたからかも知れません。 

新型のダッシュカートは下の写真ですが、非常に使い易そうで今までのカートと比較して籠の下に棚もあり容量が2倍以上、スクリーンも刷新しアクションも素早いとの事、これが間もなくアマゾンではなくホールフーズのボストン郊外店で採用されます。 当然この新型はアマゾンでも使い他企業にも販売されると想像します。

オーシャンサイド店ではAmazonワンと呼ぶ手のひら認証にも対応しており、アマゾンアプリのQRコードでの認証ではなく事前に登録する事で手のひらで入店と支払いが出来るのです。


いずれのタイプのアマゾンフレッシュでも、アマゾンアプリやスマホを持たないお客用、クレジットカードを持たないお客にも対応し、通常のレジも用意されています。

この店舗は売り場面積が約4500平米(約1500坪弱)とニューヨーク郊外のスーパーとしても平均以上の広さがあります。


ニューヨークの一店目なので多くのお客はアマゾンフレッシュ初体験なので、入り口で少し手間取っています。 しかしこの店に来る多くのお客はアマゾンを使っていて、一度使い方を説明されるとおそらく次からはスムーズだと思います。

QRコードで認証しゲートが開いて入店します。

入口には紙製のレジ袋が置かれ、ニューヨーク州の法律で無料では配れないので有料で5セント(約6円)と書いてあります。 勿論最近では多くのお客は自前のエコバッグを持参しています。

しかし最後の精算時に送られてくるレシートに、有料紙バッグの料金が乗っていた事はなく、間違えたふりをして無料で配っているかも知れません。(故意に無料だと法律違反)

店内には精肉売り場のサービスカウンターや鮮魚も惣菜もスタッフが配置された接客販売で、その点でも通常のスーパーと同じ、又ホールフーズのPB商品も扱いナショナルブランド商品も扱われています。

アマゾンフレッシュの実店舗ですから、この売り場がラストマイルのフルフィルメントセンターにも使われていて、店内にはデリバリー用の商品を揃えているピッカーもお客と一緒に動いています。 非常に賢いスマホ型の装置を持っていて、それの指示通りに店内を回って商品を効率よく揃えられる様になっています。

店内には上下二段のオレンジと大物も入れられるグリーンの2種類のカートがあり、アメリカ特有のまとめ買い用の大型カートはありません。

その理由は定番の大きな重い商品(ボトル水、トイレットペーパー、洗剤等)は事前にアプリでオーダーしておけば、無料で揃えておいてくれ駐車場で受け取れるのです。


それにしてもこの店内に設置されているカメラとスキャナーの数、そして正確には売り場の棚には重さを計る秤が付いていてお客が取った商品の重さを検知して数を確認していることから、その合計の装置の数は何千となると想像します。

プライスカードはデジタルで無線で、扱い商品数はおそらく数万品目あるでしょう。

天井を見たらカメラとスキャナーが有線なので、そのケーブルが何万本と通ってる様です。

店内での買い物が終わると、専用ゲートでQRコードを再確認(または手のひらでも可)して買い物の終了年その時点の仮装カート内の代金がチャージされます。

出口にも係りの人が居て説明してくれます。

通常のレジもあり、要するに全く普通のスーパーとしての機能があります。

これはニューヨークの郊外の店で第一店舗目となりましたが、この1週間後の7月21日に同時開店と言われていたニュージャージー州パラマスの店舗が開店しています。 

正確な開店日が発表されていない近日中にニューヨークとニュージャージーで工事中の店舗が開店します。  又、北側の郊外であるコネチカット州の店舗も同様に開店します。

南カリフォルニア周辺から展開が始まり、シカゴ郊外、首都ワシントンと郊外、そして今ニューヨーク市郊外で集中的な展開をして今日現在のフレッシュ店は39店舗です。

ホールフーズの約520店と共に、ラストマイルの拠点をどんどん作っていくという事です。

ハイテクの工事に時間とコストが掛かるのは想像出来るわけで、その強力な店舗展開の方法は現在のコロナの影響でどんどん潰れたり閉店した郊外モールの居抜き出店の様です。

沢山のトイザラスや家電チェーン、日用雑貨の大型店が潰れました。 コロナの影響と共にその前から始まっていたアマゾンをはじめとする通販にビジネスを奪われたわけです。

その潰れて空いたモールの店舗を今この時に安く交渉し、その居抜きスペースで使える既存の床を使って店を作るので、アマゾンフレッシュの多くの店舗ではこんな床が見られます。

アマゾンは無駄なものに金を描けない主義で、私も見習わなければいけない程です。

ニューヨークに開店したアマゾンフレッシュはこんな展開を進めていますが、先に触れたアマゾン傘下のホールフーズでもハイテク化が進んでいます。

この写真だけを見たら、次の新しいホールフーズの開店にしか見えません。

しかしこの天井からぶら下がるカメラとスキャナーを見たら、アマゾンフレッシュと見間違えます。

そう、ホールフーズで初のJWOが開店しました。

アマゾンのホールフーズに、これが出来ないわけがありません。

サービスカウンターがあるのも通常のホールフーズと同じ、首都ワシントンの街中の店なので少し売り場が狭いですが十分な街中タイプとして機能しています。

ここにもAmazonワンが入っていて、このキオスクで手のひらを登録する事で世界中のアマゾンのショップで手のひらだけで買い物が可能になります。

セルフで手のひらを登録しますが、アマゾンアプリが入ったスマホとクレジットカードがあれば2〜3分で完了です。

このホールフーズもアプリのないお客にも現金のお客にも対応しており、下の写真を見ると右側にはアプリのゲート、左側にはそれ以外の人の専用入り口があります。

ワシントンではこのホールフーズJWO店の近くにワシントン初のウェグマンズの街中店が開店しました。

又郊外のバージニア州側ではアマゾンだけでない新規開店があり、ニューヨークでは出店していないアメリカ最大のスーパーマーケットであるクローガー、ハリスティーター、ジャイアント、フードライオンなどがあり、常に全米トップクラスのスーパーと言われるパブリックスもあり視察出来ます。


アメリカの食品小売業はインフレ加速で苦境ではありますが、レディーTOイートやスチーマーバッグなど、次々と新しい戦略を使って売り上げはガンガン2桁上昇が当たり前の状態です。


これらの最新小売業を視察する日程案を用意しています。

1つはニューヨークだけの3日間、数日自由視察日を伸ばす事も可能です。

全日空や日本航空の直行便、羽田発著などがあります。

もう1つはニューヨークの3日間に加えてワシントンの3日間=6日間の日程です。

ニューヨークからワシントンは途中のニュージャージー、メリーランドを半日かけて陸路で抜けるルートです。

行きは羽田(午前)発の全日空NY行き直行便があり、帰りはワシントン(昼の1時発)から成田行き(午後4時着)の全日空直行便があります。(フライト予定は現在もどんどん変わっている様です)

到着空港(NY)から始まって出発空港(NY又はWAS)で終了する、視察の全てがアレンジされています。

*ニューヨークの3日間視察は

「お一人$1,000、」(旅費経費は別)

*ニューヨークとワシントンの6日間(6泊7日)の視察は

「お一人$2,500、」(旅費経費は別)

これらは、今回下城NYニュース6、7月号を読まれた方の特別料金とさせて頂きます。

現地での移動は一部地下鉄もありますが全て専用のワゴン車かSUV車を用意しています。

但し最低催行人数は3人、最高は6−7人程度までです。

それを超えると十分な視察内容にならない恐れがあります。

地方の視察では機会があればモデルハウスも見学し、アメリカのキッチンやストックスペースを含む住環境もご覧頂きます。

滞在期間や日程はご相談に応じます。


詳細は下城までお問い合わせ下さい。

By Charlie Chikao Shimojo @NPPA

チャーリー下城NYC■ 07/29/2022

https://ny-news.amebaownd.com/

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via SHIMOJO NEW YORK NEWS
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