アマゾンの大活躍を書いた直後ですが、アマゾンフレッシュのニューヨーク店舗が開店しました。

郊外型のスーパーですから市内ではなく、ケネディー空港のさらに東側のロングアイランドの一角です。

開店からの3〜4日間はイベントをやっていて入り口でラッフルをやって景品が貰えます。

店内のプロデュース売り場はもうお馴染みのこのウォールサインが付きます。

天井を見るとこのカメラの数、そうですここはウォークアウト(Just Walk Out)の店舗です。

ですからカートは通常型で、中・小型のカートです。

週に一度のまとめ買いの人も居るわけですが、大型カートが無いのには理由があって、大きなもの重いもの、定番のものは事前にアプリでオーダーしておけば店に行った時にそれだけ先に(又は最後に)車に積み込んでくれ、それらを店舗で買ってかーt−で持ち回る必要がないのです。

店舗入り口ではアマゾンアプリのQRコードでゲートを開けて入りますが、NY初出店なので多くのお客はそれに戸惑ってます。 アメリカのアマゾンアプリをダウンロードすると、入店用のQRコードが付いているので、通販を使う人はそこに支払いカードも入っているでしょうから追加の登録なども不要です。

一度使えば次からは説明不要なくらい簡単です。

又はこの店では手のひら認証のAmazonワンも使えるので、その登録をしたらアプリもお財布も不要で手のひら見せるだけで買い物が出来ます。

アマゾンワンは設置している店舗ならどこでも登録可能で、こんなキオスクでセルフで出来ます。 必要なのはアマゾンアプリが入ったスマホと両手で、1〜2分で登録終了出来、その後は世界中のアマゾンワン対応店で有効です。

アマゾンメンバーでない人やスマホを持たない人など用に通常型のレジも数台入っていて、普通のスーパーとしても違和感は感じないでしょう。

見難いけどカートは2種類、オレンジ色は小型でバスケットが2段、緑は中型で大きなバスケットと下の棚。

スマホを使う人であればアマゾンメンバーになる事(プライムは有料)は無料だし、買い物の簡素化は明白なので何度か来店するうちに使いたくなると想像します。

レジレスのシステムは入り口のゲートでQRコードか手のひらで認証(=アマゾンアプリ有)してお客を特定(+支払いカード)、その時に写真を撮って顔認証とおそらく体格認証をしてで精度を上げられます。

店内を回りながら買い物をする全ての行動をカメラが認識して、誰が何を何個カートに入れたか(バッグに入れたりポケットに入れても)読み取っていて、随時仮想のアカウントカゴに入れておき、気が変わって戻したり出したものは引いていくので常に最新の状態です。

買い物が終了して出る時に再度QRコードや手のひらでそのお客の買い物が終了を検知すると、仮想アカウントのカゴの金額が指定したカードにチャージされます。

私は昨日カートの中に先ず5セントの紙袋を取って入れ、その後も何度も買い物商品を出し入れして戻したり(実験的に)した挙句に、最終的に残ったのはバラのバナナ3本ですが、数時間後(普通は数分と言われる)に届いた請求はバナナ3本だけで紙袋は無料でした。 袋は有料と書いてありましたが、ダッシュカート店では無料なのでこれはサービスなのだと理解しています。 であればこの読み取り追跡システムは正確という事です。


この店舗は場所が悪いというか、高速道路からのアクセスが悪い。 という事は商圏はその周辺で狭いという事になります。 

しかしアマゾンフレッシュは広い地域からお客を集めるのではなく、最優先はデリバリーの拠点であって周辺のお客にオーダーを届けるラストマイル店舗なのです。 

買い物客に混ざってデリバリー用のピッキングをしているスタッフです。

 

そして次に周辺住民の客が高速道路に乗らずに買い物に来る、地元客にとって便利な店であれば事足りるので多くの店舗は屋外路面型のストリップモールの中にあります。

更には、アマゾンの通販は多くの商品を宅配し返品も無料返品をやっているので、その返品の受け取り拠点にも使います。 無料返品はアマゾン実店舗以外の方法も使えますが、その場合アマゾンとしては直接のコストがかかります。 しかし実店舗があれば直接コストが吸収されます。

カスタマーサービス横にはアマゾンロッカーがあり、通販の商品受け取りが出来ます。 カウンター内にはデリバリーする為に用意された商品、常温、冷蔵・冷凍も揃っています。

という事でアマゾンの計画は実店舗をアメリカ国内2000店舗としています。

すごい勢いて店舗が増えていますが、開店までに1年半かそれ以上掛かっている様です。

アメリカの工事の遅さと検査の煩雑さ、いい加減さなど、色々ありますが、これだけの数のカメラを設置してミスが起きない店を作らなければいけません。 天井のカメラと共に配線をみて下さい。

右側のチャンネルの中には配線コードは100万本くらい通っていそうです。

そして短期間にたくさんの店を作る為には、都合の良い居抜きの店がベターです。

コロナで多くの店が倒産閉店した今、アマゾンにうってつけの5千平米以下のモールスペースがいっぱいあります。  元トイザらス、電気店、日用雑貨店、百貨店などのスペースをそのまま使います。  

店舗工事はハイテクを使用し最新の設備を設置しますが、既存の床など使えるものそのまま使っている事がこの写真でよくわかります。

店頭駐車場の一角には無料の電気自動車(EV)チャージャーまで付いています。

ここはお客がたくさん集まる店ではなく、豪華な店でもありません、アマゾン式の店で良いという事です。

このロングアイランドに開店したアマゾン・フレッシュがニューヨーク初のアマゾンフレッシュですが、来週はニューヨーク市の向こう側ニュージャージー州で開店があります。

これからの半年でおそらく10店舗くらい開店しそうで、一部ですが現時点の予定はこんな風に各方向に散らばっているのがわかります。

今回開店したロングアイランド点は中央のケネディ空港の右側のオレンジ色マークの店舗です。

待ちに待ったニューヨークで初のアマゾンフレッシュも今週開店しましたが、来週はニュージャージー州パラマス店の開店です。

その他のニューヨーク周辺の最新小売業、及び東海岸で話題の店のほとんどを視察出来る視察アレンジをお引き受けしています。

今は視察に来られないという方には、オンラインセミナーやオンライン情報交換会も行っています。

チャーリー下城


By Charlie Chikao Shimojo @NPPA

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