下城NY・ニュース、2021年08月

首都ワシントンで、コロナ中の市民の買物動向に対応させたり、コロナ後に起きる変化を見越した最新小売業について書かせて頂きました。  そしてこれらの幾つかは日本でも十分起き得る事と想像します。

この1〜2ヶ月の間、全米でデルタ株も広がり数値が悪化しており国を挙げての対応をしております。

又、日本からの昨今のニュースはコロナに加えて連日の猛暑や大雨を含む天災のニュース等も多く、大変心を痛めるものがありお見舞い申し上げます。 皆様に被害がなかった事、最低限であった事と願うばかりです。

ニューヨーク州では毎日コロナ数値がツイッターで発信され、第1波の時には入院者数が2万人に近付きましたが現在は2000人程度で推移しています。 但しこの表の右端で分かる通り、1〜2ヶ月前のデルタ前は入院者が200〜300人であった事を思うと激増とも言えます。 ニューヨーク州の約2千万の人口で、ここ数日の陽性者は5000人前後に上がっておりこの陽性率は約3%と、これも10倍程になっています。 発表では、入院者と陽性者のほとんどはワクチン未接種者との事で、この部分が現在重要なポイントになっています。

現在ニューヨーク州の18歳以上の接種率(最低1回)は約80%です。(集団免疫の可能性がある数値です)

先週からレストラン、ジム、ミュージアム、劇場やエンターテイメント施設等屋内で人が集まる場所ではワクチンパスポート(携帯電話のアプリで持ち歩ける)、又は接種証明カードの提示が開始しました。 最低一回目のワクチン接種を受けている事を証明し、更にマスク着用が強く推奨されています。 このワクチンパスポート(アプリ)の採用には全米の多くの州が差別を理由に反対しており、その場合はカード(約7cmX10cmの厚紙)を持ち歩く必要が有ります。

(18歳以上の)ニューヨーク州民の約80%はこのカードかパスポートを所持しており、レストランとしては安心度が高いです。

そこでワクチン未接種の人対策で、市内ではワクチン接種のポップアップ車両やテントが出て、ミュージアム前や館内、人が集まる歓楽街で無料接種をしています。 旅行者でも1度目の接種をそこでした場合はマスク着用で入場を認めています。

多くの企業や自治体職員等でもワクチンの接種完了(2回目から2週間経過)を出社する為の条件とする場合が増えています。 但しこのところのデルタ株の蔓延でオフィスの再会開始を延期している場合が見られます。

これらの動きによって、アメリカではワクチン未接種という場合に大きく行動に不便がある事になりそうです。


アメリカでは2020年2月からコロナが始まりましたが、それによって全国民の生活のしかた、そして小売業の売り方、買い方などが一気に変わりました。

何度も書いたスーパーマーケットのデリバリーやピックアップ、レストランでは店内飲食が出来ない為にテイクアウトやデリバリー、多くの小売業やレストランは閉店し、廃業した場合もありました。

レストランは食事をする飲食店というだけでなく、店内飲食が制限された地域の店では臨時に在庫の食材や酒類を売るなど食品販売店の様な事をしたり、テイクアウト用の商品開発をし、屋外の仮設テーブルが許可になればピクニックの様なセッティングや特別メニューを作るなどしました。  エッセンシャル(生活必需品に関連する事業)でフル営業出来るスーパーマーケットが、レストラングレードの食事を用意しそれをパックして売るなど見られました。


今日お見せしたいのは「コンビニ店とカフェとバーを兼ねた業態で、そこからのデリバリーも」するというお店です。

シカゴから始まったFoxtrotで、現在テキサスと首都ワシントンでも展開中、今後の2年間で50店舗開店という計画です。

写真はバーカウンターにも見えますが、これがこの店のレジで、バーとバリスタを兼ねています。

立地は様々ですが、ここワシントンのジョージタウンの店は東京でいうと表参道か青山の感じ、沢山のブランドショップや洒落たレストランも並び、オフィスもあり裏側には古くてかっこいい住宅街がある立地です。 直ぐ近くには閉店したディーン&デルーカがありましたが、全米の店舗が閉店になったものの、実際にこの付近のグルメストアやスイーツ、ドーナツ店などは健在で、需要はあったのです。

ニューヨークには日本の様に地下鉄の駅やビジネス街があり、繁華街もそれに混在してそんな場所にも沢山の高層アパートがあります。 フォクストロットが展開しているシカゴもここワシントンも日本の各都市も同様で、間もなく展開が始まるというニューヨークを含む幾つかの他の都市でも同様の立地であろうと想像出来ます。

一部のレストランはコロナの前と現在では完全に使われ方が変わり、お客自体が変わってなくても以前と同じ事の継続は出来なくなっています。 新メニュー開発もその一つで、デリバリーや持ち帰り用のメニューも重要です。 

このフォクスロットにも設置されていますが、テイクアウト商品を準備する為のスペースやそれを受け渡しする為のスペース、場合によってはこの写真の様なセルフで受け取る(Grab & Go)為の棚の設置です。

少し話しがずれますが、それはスーパーマーケットでも同様でアプリオーダーのデリバリーやカーブサイドピックアップの商品を準備し、保管し、受け渡す為のスペースが必要になっています。 現在新規でオープンしている店舗では設計段階からそういう事を意識する様になりました。 

ファーストフードのセルフピックアップはコロナ前のニューヨーク繁華街でも相当使われていて、ランチ時間のピークになる前(前日でも可)にアプリで発注し支払いまでをしておいて、時間になったら店に行ってピックアップ棚から自分の(名前が書かれた)商品バッグを受け取るというシステムです。 紛失等のトラブルはニューヨークでもミニマムとの事でした。


店舗はコンビニサイズの250平米程度で、入り口付近には広い快適そうなカウチが置かれたイートインコーナーがあり、中央部にはレジを兼ねたカウンターがあります。 

カウンター内にはエスプレッソマシンが置かれコーヒードリンクを作りスイーツのガラスケースがあります。 その奥にはドラフトビールのジャグが並びカクテルも出せそうなリカーカウンターとなっています。  リカーは瓶入り缶入りを売るだけでなく、店内で酒食する為のグラス売りがあります。 

夕方4−6時はハッピーアワーと、少々飲み屋の感じもします。  自由にWI-FIを使って、コーヒーと朝ごはんを買って午前中の仕事はここでするお客も出そうな雰囲気になっています。

レジカウンターの左右にはワインの棚とクーラーがあり、反対側のクーラーにはプリペアーフードやサラダパック、アジア風のお弁当パック、ドリンクが並びます。 奥のゴンドラにはスナック菓子が並びさらに奥には少しですが日用雑貨品や医薬品等も扱っている様です。 新しい街中のコンビニはこんな風になるのかも知れません。

 

アマゾン・フレッシュですが、ちょうど1年程前にカリフォルニア州のロサンジェルス郊外で1店舗目が開店しました。 その後も店舗が増え現在8店舗に、昨年末にはアメリカの中央部に当たるシカゴの郊外に進出しそこでも4店舗、これは既に下城NYニュースにてお伝えしました。 その折にニューヨークも含む東海岸の工事が始まっていて間もなく開店しますとお伝えしました。

この夏首都ワシントン市内と郊外にも開店、西海岸北部のシアトルとその郊外にも開店し、間もなく全20店舗となります。

今日お伝えしたいのはこの中のワシントン市内の店舗で、その理由は、この店舗が今までのフレッシュ店とは違うからなのです。


よく見ると「Just Walk Out」と書いてあります。

(買い物終了後は)そのまま歩いて出て行って下さい、と言う意味です。

買い物の仕方がそこに書かれていました。

①GRAB A BAG(買い物袋を取って下さい《紙袋無料、エコバッグ有料》)

②LOAD UP(それに買い物を入れて行って下さい《スキャンも不要》)

③SKIP THE CHECKOUT(レジ通過不要です《レシートは送ります》)


ワシントンで開店したこのアマゾンフレッシュ最新店は、他のフレッシュ店にあるダッシュカートとレジが無いレジレスストアなのです。


最近のアメリカの視察ではアマゾンGO店へご案内しておりました。 コンビニタイプのアマゾンの実店舗で、入り口のゲートでアマゾンアプリのQRコードを見せて入店し、買い物はポケットか自分の手持ちのバッグに入れて買い物終了、レジ無しでお店から出て行った、と言うアレです。

今回のこの店舗はアマゾンフレッシュなのですが、「ジャスト・ウォークアウト」と言い、今年の6月までアマゾンGOグロサリーという名称で、西海岸で営業していた店舗の代替えの業態です。(未だにアマゾンのHPには載っていますが)  という事は、アマゾンGOで採用している店舗入り口のゲートでアプリを翳してから入店し、その時にお客の顔認証(おそらく体格認証も)して、メンバーと登録内容+支払い情報を繋いでいると思われます。

店内にはGOの店舗と同様に、天井にはカメラとスキャナー(センサー)が並び、売り場の棚には重量を測る秤が設置されています。 実際にはカメラとセンサーは天井だけでなく売り場の壁やいたるところ、棚や冷蔵ケース、そして店舗の裏側にもあると想像出来ます。 店舗サイズによってその数は違うはずですが、コンビニサイズで100平米以下の小さな店舗でも1000台位あるとの事、このジャスト・ウォークアウト店は約700平米なので最低でも数千台のカメラ等が設置されていると想像します。 

このワシントン市内のフレッシュ店は街中の住宅街にあり、実際にアパートビルの一階テナントの形です。 通常のフレッシュ店の様な郊外のファミリー層の立地とは違うという事です。 アマゾンGOがビジネス街や繁華街に向く店舗であるのに対し、フレッシュの可能性は郊外に加えて住宅街の小型店舗というマーケティングは十分通用すると考えます。

この立地を見た時にピンときたのは、今までのフレッシュの立地と完全に違うので、住宅地であり人口が密集している上高収入で、アマゾンの調査でアマゾンユーザーである事とプライム会員の数も把握している事に違いないと想像出来ました。 アマゾンの実店舗では、GOやアマゾン傘下のホールフーズを含めて、アマゾン商品を受取る為のアマゾンロッカーや返品の為のカスタマーサービスがあり、アマゾンのPB商品であるコンピューター関連商品、アレクサ(DOTやEcho)やヘッドフォン等の人気ハイテク商品、アパレル商品、雑貨品、ギフトアイテム等も扱われています。

入り口には先にお見せした買い物用のバッグの他にショッピングカートが用意され、通常のスーパーと同じ様な買い物が出来るという事が分かります。

違うのは、ここはGOと同じレジレスストアなので入店にはアマゾン会員であってアマゾンアプリが必要で、そのQRコードをスキャンして入店する事です。

店内では通常に買い物をしてこのカートやカゴ、先のバッグに詰め込んで(LOAD UP)、その都度選んだものはカメラとスキャナーと秤が読み取ってトータルを出していきます。 買い物が終わったら「ジャスト・ウォークアウト」でお店を出て、買い物した分の代金はアプリに登録した方法で支払われます。  あまりカッコが良い後ろ姿とは言えませんが(筆者)、こんな風にウォークアウトすれば終了です。

特筆すべきは、フレッシュで扱っている生鮮食品の鮮度と品質、それと共通していると思えるのが通販のミールキット等ですが、通常のスーパーの商品より概して鮮度と品質ともに高い様です。 ミールキット等でも通常は届いてから消費するまでの期間は長めになる傾向があり、それでも鮮度を保っているのは重要な要素なのです。

ダッシュカートの様な買った商品の重さを測る機能はこの店舗には無いので(ゴンドラには秤が内臓の筈)、全てがコンビニ式のプリパッケージか、1個(又は1パック)いくらという値付けになっています。

バナナは1本なら大きさに関係なく15セント、房は5個付いていて99セントです。 好きな大きさと熟れ具合をご自身で選んで下さいという事です。 (バラのバナナを5本買った方が割安で得かな、とかはあまり考えない様です)

ニューヨークから約4時間南に当たる首都ワシントンに開店したアマゾン・フレッシュのジャスト・ウォークアウトですが、このタイプはもう1店舗、西海岸のシアトルにあるフレッシュ店も同様のジャスト・ウォ−クアウトなので、現在全米に2店舗あるうちの1店舗という事です。


そして各地で展開している通常のアマゾン・フレッシュ店ですが、実は今月ニューヨークからも程近いペンシルバニア州に開店しました。 更に出店は北上する予定で、ニューヨーク市郊外の店舗工事が進んでいます。(予告だけしておきます)

ペンシルバニア州のフレッシュ店はWarrington(ワリントン)店といい、ワシントンとちょっと名前も似ています。 通常のアマゾン・ダッシュカートを備えた大型のスーパーマーケットです。

忘れた方用に店舗を再度紹介致します。 先のジャスト・ウォークアウト店と比較してみて下さい。

郊外の屋外型の「ネイバーフットセンター」の中に出店しており、銀行やホームセンター等が並んだ一角です。

各店舗の前に共用の大きな駐車場があるのは郊外型モールの特徴です。 多くのフレッシュ店の駐車場には電気自動車の無料チャージャーが付きますが、この店にはそれはありません。 アプリでオーダーしてお客自身がピックアップする場合の駐車場は10台分付いていて、お客がそこに着きアプリで指示を出すと車に積み込んでくれます。

店側では携帯電話のGPS機能を利用して、ピックアップに来るお客の現在地が確認出来、事前に準備が出来るという報道もあり、実際に積み込みは大変短時間でスムーズです。

要するにコンタクトレスの(人と接しない)為のシステムなので、短時間というのも重要な要素です。

 

店内に入るとアマゾンダッシュカートが用意されていて、その中には手提げの紙袋が数個入ってスタンバイされています。 利用希望者は自身のアプリをダッシュカートに読み込ませて買い物開始です。 

ダッシュカートの淵にはカメラとスキャナーが付いていて、重さをはかる秤も内装しています。 選んだものをカートに入れた時点でカメラとスキャナーがその商品と特定して個数も把握します。 商品がカートに入って重さが変わる事で、システムはその個数を再確認しています。 把握した個数と重さが合わない場合はカートのランプが点灯してスタッフがヘルプに来てくれます。 

バラ売りのチェリーを買ってみました、選んだ袋をカートに入れたらバーコードを読み取って、カートに置いたら重さを測って「1.44ポンドあるので$5.75」との表示が出ています。

画面の右側には、チェリーを買った人が買いそうなセール品も表示されました。

万一カートに入れたものが確認出来なかった時や、測った重さがオカシイんじゃないかという場合に「エラー」を押す事ができ、その場合はカートのライトがこの様に点灯します。

お客はそこまでの購入リストと価格、現在のトータル金額をカートに付いているスクリーンで常に確認出来ます。 

店内は通常のスーパーマーケットと同様で、精肉・鮮魚の売り場はカウンターサービスになっていて売り場の人が接客する形です。 それはデリカのコーナーやインストアのピザ、サンドイッチ、寿司等のコーナーでも同様です。

普通のスーパーと違うのはアマゾンのカスタマーサービスのカウンターが広くとってあり(バックも広い)、すべての店内関連のサービスに加えて、アマゾンロッカーもあり通販商品の受取りが出来、アプリオーダーのデリバリーやピックアップの商品を準備し保管出来るスペースになっています。 又、現在アマゾンの通販では多くの商品で配送後に商品を触って確かめ、試着してみて気に入らない場合等は自由に返品出来る商品が多く、直接コストを削減する意味でも返品を受け取る機能を持つアマゾンの実店舗は有効に利用出来る事になります。

更にその部分ではアマゾンの人気商品やPB商品の一部を販売していて見て触って試して購入する事が出来ます。又、購入した商品を試着や商品素材の質感の結果気に入らないという理由で返品する場合も自由に返品出来ます。

アマゾン実店舗という場合、先に述べたアマゾンGO、このフレッシュ、又ブックストア、4−スター、傘下になったホールフーズの全店(500店舗)でもアマゾンの返品を受付けています。


もう一つ普通のスーパーと違うのは、店内の数カ所にアレクサ(Echo)が配置されていて売り場案内や商品に関する情報、調理のレシピを音声と画面で確認する事が出来る事です。 勿論アレクサなのでその他の質問やニュースと天気予報や渋滞情報等の会話にも対応しています。

店内にはイートインコーナーがあり、購入したフードをその場で食べられる様なセッティングにもなっています。

店内売り場面積は3500~4000平米程度と通常のスーパーマーケットとあまり変わらないサイズです。

   

アマゾンフレッシュの商圏は通販とは違い全米のどこでもカバーしているわけではなく、現時点では約20の都市とその郊外などに限定しています。  アマゾンの情報をフルに使い、出店して有利に働く様な地域と業態を探しているはずです。


又、現在アマゾンが持っているビッグデータを駆使してその地域に合う業態を選んで出店すると想像出来:

 *ビジネス街と繁華街に出店しているアマゾンGO(youtube見て下さい)

 *郊外の住宅地でファミリー層が多い地域のアマゾンフレッシュ(youtube見て下さい)

 *その中間で独身者や若い層が多いアーバン地域のアマゾンフレッシュ「ジャスト・ウォークアウト」

という業態からどれかを選ぶか、アマゾンの事ですから更に違う業態を作っているかも知れません。


何故かというと、シカゴで既に開店しているアマゾンフレッシュの1店舗で、少々違う事を発見したからです。

シカゴの1店舗目であるNaperville店(写真上)と2店舗目のSchaumburg店(写真その次))で同じ売り場の写真を見比べて見たところ、Naperville店では天井に付いている照明に加えて明白に沢山のカメラとスキャナーが付いているのです。

見比べたらすごい数のカメラとスキャナーというのが分かります。

これはアマゾンGOと、フレッシュのジャスト・ウォークアウトで採用している、レジレスストア化にする為の実験をしていると想像出来ます。  その通りならば、全米最初の大型スーパーマーケットでレジレスのシステムという事になります。

毎月新しい事をしてきているアマゾンですが、毎日新しい事が起きている様な気がして目が離せません。

 

アメリカの通販最大手アマゾンは、このコロナが起こった事で昨年の業績が一気に伸びました。 日本も同様の事が起きたと思います。 需要拡大の要素の一つに多くの商品において無料返品出来ます、という事をしており、アパレル商品のサイズや質感の好みが大きな買い物要素の場合でも、気楽に購入して試してみられる様になったのです。 

先にも触れましたが、その返品の方法は、お客の付近の郵便局、宅配業者のショップ等、アマゾンとしては直接コストが掛かる場合と、アマゾンの実店舗や傘下のホールフーズのカスタマーサービスが受け取れる様になっています。 

アマゾンの実店舗で受け取る場合は直接コストが掛からず、自社の配送システム内で処理出来、この実店舗が増える事でそのメリットが出てきました。 通販のネックでもある試着と触れて試すという希望はこれで可能になりました。

現在アマゾンフレッシュのデリバリー商圏は全米の中に設置した配送センタ−とフレッシュ等の実店舗、ホールフーズ等からと限定され、競合するウォルマートや全米に散らばる地域スーパーとの差は大きなものです。  

現在アマゾンフレッシュがカバーしているのは以下の都市で、皆さんも名前は聞いた事がある都市だと思います。

Atlanta, Baltimore, Boston, Chicago, Dallas, Denver, Houston, Las Vegas, Los Angeles, Miami, Minneapolis, New York, Phoenix, Philadelphia, San Diego, San Francisco, Seattle, and Washington DC.

この床に緑のマークが出ている部分をダッシュカートが通過する事で、支払いカードに加算されます。 又、酒類など年齢制限のある商品を買うとここで係員が年齢確認をします。


アメリカではコロナのパンデミック前に小売業やスーパーマーケットがやっていた事と、パンデミック後では大きく消費者の買い物動向もお店側の販売方法も変わりました。  日本も時間の問題で同じ事が起きると想像出来ます。

その差がどんどん縮まってきているのも事実で、アメリカで起こっているこの情報収集を怠ると、日本のコロナ対応の様に手遅れになると見ています。 この数ヶ月で新しいスーパーマーケットの状況や変化をお伝えしてきましたが、もう完全にコロナ後の小売業を見据えた店作りや運営方法にシフトしています。 

この業界では更なる新店舗も出ており下城NYニュースではそれを最新の情報にして発信して参ります。

引続きアメリカでもデルタ株やその次の変異株が発生し脅威になっていますが、ここまでのところニューヨーク州は対応に健闘しており主要な州の中で、最初のコロナ終息宣言を出せる州になりそうな気配です。

そのコロナ対応を牽引してきた州知事のクオモさんは、セクハラスキャンダルが発覚して辞任、女性副知事だったキャシー・ホークルさんがニューヨーク州で初の女性知事に就任、今週から新体制で対応に当たっています。 


最新情報を含めた「2021年の小売業オンラインセミナー」用にパワーポイント資料を用意しております。

東京オリンピック・パラリンピックが終了した後でオンラインのセミナーを開催したく準備します。セミナーは約1時間で、カバーしますのは:

*1年半のニューヨークで起きた事(パンデミックとBLM暴動の影響も含)

 コロナ対応で店舗側がしてきた事、お客の購買動向が変化した事

*各チェーンにおけるコンタクトレスの取り組み

  ステイホームの為にアプリを使って買い物、デリバリー、店頭引き取り

*アマゾン・フレッシュの実店舗(シカゴ、ワシントン、ペンシルバニア郊外)

*ショップライト(先月号の郊外型大型SM)

*アルディとリドル(ドイツ発のボックスストアチェーンの展開)

等を予定しています。

下城NYニュースではアメリカのスーパーマーケットと小売業の情報発信として、オンラインのウェブセミナーを行っております。  

是非この視察研修プログラムで最新情報をキャッチして、アメリカの優良企業を目の当たりに接し、体験する事で、愛社精神と人間力を培って、この業界をリードするトップになって頂ける事、又、参加されるスタッフさんの感動を引出す事は間違いありません。

セミナー詳細など後日ウェブサイトにてご案内致します、ご興味のある方は下城までご連絡下さい。                                                           

チャーリー下城NYC■ 08/26/2021

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