NICU・GCUでは抱っこもさせてもらったが、

 

今までの方法で大丈夫なのかと毎回及び腰。

そして私が面会に行く時間帯だとほぼ眠っていることが多いので、

 

あまりその機会は少なかった。

妻は日中にカンガルーケアや母乳を吸わせる訓練(リハビリ)を

 

息子と一緒にしている。



「今日は母乳を飲む量が多かったよ」

「口を動かす回数が増えてきている感じがする」

「話し声に反応しているみたい」



そう嬉しそうに話す毎日に、だんだんと奇跡の回復を望むようになってきた。

また同じ時期にNICUに入ってきた赤ちゃんのお母さんとも仲良くなったようで、

悩みなどをお互い相談している内、少しは気が楽になっているようだった。

 

 


そして退院の日を迎える…



直前まで担当の小児科医・看護師から、今後の生活上のアドバイスや注意事項、

 

通院・リハビリの計画についてたくさん説明を受けたが、

 

本音を言えばもう少し入院を続けたかった…

しかし私たちの子以外にもNICUへ入れ替わり立ち替わり来る赤ちゃんもいて

数少ない保育器をずっと占有するわけにもいかないだろうなと感じていた。



-息子はくりっとした目、長いまつげ、ふっくらとした顔で

 

見た目は一般的な普通の赤ちゃんだ。

ただ他の赤ちゃんと違うのは片鼻から経管栄養チューブが出ていること…

「普通の赤ちゃんとして接してあげて下さい」

 

最後に医師からそう言われたことが耳に残った。



妻が息子を抱っこして一緒に病院を出る。

彼は初めて外の世界へ出た。