兵庫県佐用町で見付けたお店


木工教室探検隊

「道べえ」

中に入るとそこには


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欅の器がずらりと並んでいました

店主のお爺さんが一人ですべて制作された作品

ほとんどが欅(ケヤキ)の器で


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槐(エンジュ)の徳利

クヌギ、黄楊の作品もありました


木工教室探検隊

直径60㎝近くある大皿

色が綺麗で木目がもの凄く美しくて見惚れてしまいました


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急須入れ

最近は使われなくなりましたが、旅館なんかでよく見かけます

この木は解体された神社のけたの材料で制作された作品

これも古木の欅を使っているから色がなんとも綺麗でした



木工教室探検隊
欅の種類の違いや、育った場所での色の違いもありますが

下の皿は新しい欅、上の器は欅の古材

年数がたつと色がどんどんあめ色に変わっていくらしいです。


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自分が気に入って購入したこの作品

この作品は欅の古材を加工して制作されています

どんなところで使われていたかりますか?

自分は全く分かりませんでした


これも同じところで使われていたもの
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下に四角い貫通アナが四か所開いていました?

分かりましたか?


この形は

水車の軸の部分に使われていたものです


樹ってすごいですよね

何十年も回り続けていたのに

形をかけてまた人の役に立つなんて


みんなで作品に感激していたら

お爺さんが

「こんなに喜んでもらえて嬉しい!」と

普通のお客さんには見せない加工場を見せてくれました


お爺さんに案内され加工場へ

お店の外には


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伐られて間もない欅と

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何十年、何百年、神社の柱だった欅の古材が

これもお爺さんの手で器に加工され

また新しく生まれ変わり、人と共に生き続けるんでしょうね


ここから驚いて下さい

なんとお爺さんが使っている轆轤の機械


木工教室探検隊
普通に販売されている轆轤の機械


もありましたが


メインに使われているのは


これ


お爺さんの手作り


何を改造してつくった轆轤か分かりますか?


木工教室探検隊

内部にはこんな軸が

ここで分かった方は凄い!
木工教室探検隊

どこかで見たことのある形???



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なぜか?

轆轤のチャックが左右に??



木工教室探検隊

機械の一番前の上には

これも見たことあるような・・・



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左右のこれも見たことないですか?

木工教室探検隊

回転の動力は電気モーター

これは後から付けています

前は・・・・・ガソリンエンジン??



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も~お分かりですね

車を改造して作られた轆轤


驚きました

皆の喚声があがるのも分かるでしょ~


それにこれが凄い

①ミッションの操作で回転速度を変えれる

②前輪を使っているため、左右にチャックがある(轆轤二台分)

③サイドブレーキで使ってない一方の回転を止めれる

④材料はリサイクル品

⑤最初に紹介した轆轤機械の半額以下のお値段

⑥人を感動させることができる


素晴らしいでしょ~


刃物も手作りでした


お願いしたら動かしてくれました


木工教室探検隊


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お爺さんは

「自己流だから」謙遜しておられましたが


これが物づくりの原点だと教えてもらったような気がします


これがないからできない!

技術がないからできない!

お金がないからできない!


できない理由はすぐに探せても


できる理由は探さないです



道具は売っている物で


工夫して生み出すことは考えないです


昔は当たり前だったのではないでしょうか?


できる理由を探すことも、工夫して生み出すことも




ほんとうに貴重なお時間をありがとうございました