一枚の板から、こんなにも気持ちのこもった作品ができるとは

想像すらしていませんでした。


「家族と家族をつなぐ作品」


この前ブログで紹介した、結婚パーティーの生徒さんと

もう一組、生徒さんが先月ご結婚されました!


おめでたいことが続いています



新郎の生徒さんは結婚式に向けて半年前から

ある作品制作にとりかかられました


それは

結婚式で新郎新婦のご両親に贈る作品制作


木工教室探検隊
この時計は花梨の一枚の板を加工して制作した時計で

両端を新郎新婦のご両親

真中は、ご結婚されたお二人が使われます。

家族と家族をつなぐ時計

木目がつづく一枚の板、同じものは存在しません

そんな思いを込めて制作されていました。


木工教室探検隊

木工教室探検隊
時計の上の部分は、花梨の皮の部分を削らずに

木目だけでなく、皮の部分のつながりも大切に残され


木工教室探検隊
表面は失敗するリスクが大きいにかかわらず

文字盤を象嵌し、そこを旋盤で丸く加工されました!

普通なら挑戦しない加工です

四角い物の中を丸く削るなんて

うちの教室でも誰も挑戦していないし、そのうえ

三個のうち一つでも失敗したら思いが伝えれなくなる作品

それでも挑戦し、加工を完璧にクリアーされました


木工教室探検隊
その他にも、妥協は一切されず

1ミリ以下のウォルナットの板を削り、貼り合せ

何度も失敗を繰り返しても針を完成させた執念には

この作品への思いの強さを感じました。


この作品の最後の加工は

奥様になられる方と一緒に


木工教室探検隊
時計の裏を掘り込んで

プレートに焼き鏝で感謝の気持ちを書き

作品1つ1つに取りつけられました。


こんなにも思いのこもった作品制作のお手伝いができて

ほんとうに嬉しかったなぁ


実はまだあるんです


この一枚の花梨の木

時計を制作する大きさにするために

カットした部分が少し残っていまいた!!


それを


なんと


奥様に贈るサプライズプレゼンとに変えてしまったのです


木工教室探検隊

木工教室探検隊
何だと思います?

自分も10年以上木工をしていますが

こんな作品は見たことありません


一枚板から作ったため

加工もすごく苦労されていました


残りの木を半分に割って

中を加工した


木工教室探検隊
指輪を入れる箱なんです!


そして

思いをつなげる木


最後は


お二人をつなぐ


指輪に変えてしまわれました


木工教室探検隊
花梨の木の間に

奥様にはブラックチェリー

ご自身にはブラックウォルナットを挟み込んで

色の違いを出した指輪


きっと奥様やご両親に対する思いの強さが

木をここまで素晴らしい作品に変えてしまったんですね


一枚の板をここまでの作品に変えてしまうなんて

まるで魔法の様に思えました



ご結婚おめでとうございます


にほんブログ村 ハンドメイドブログ 木工へ
木の素晴らしさを知ってほしいから

応援よろしくお願いします。