今日は木工道具を見てもらいたいということで
兵庫県の指物師さんのお宅を訪ねてきました。
戦前から二代続けて指物師をされていたお宅の
作業場に入ってみると、手足の様に使ってこられた
木工道具がずらりと並んでいました。
その中でも鉋の数が・・・
壁だけで70本以上
資料館以外の場所で、これだけの多くの鉋を
いっぺんに見たのは初めてでした。
平鉋、際鉋、立鉋、内丸鉋、外丸鉋、反台鉋、四方反鉋
作里鉋、南京鉋、豆鉋、機械作里鉋、面取鉋、長台鉋
銀杏鉋、坊主面鉋、自作で作られた鉋、その他色々
ありとあらゆる鉋がそこにはありました。
壁以外にも
数を数えるのを諦めるほどの数
百何十本の鉋
鑿も鋸も数えられない数
しかし、その真逆で
木工の工房や職場を訪ねたら必ずある
電動機械が一台もありません
作業台も無し
在るのは座って使う楓(カエデ)の削り台が一台だけ
![木工教室探検隊](https://stat.ameba.jp/user_images/20121127/22/shimo412/e7/61/j/o0389029012306114249.jpg?caw=800)
手道具を使い、この上で全ての作業が行われていました
板の製材も全てが・・・・・
電動機械を使わないなんて
自分には考えられません
圧倒的な技術力
これを使いこなす職人の腕を考えると
興奮を抑えるのに必死でした。
指物師さんが新年の一番最初にする作業が
この台を鉋で削って平面にすることだそうです。
これが「職人」だと
心に突き刺さりました。
応援よろしくお願いします。