今日は木工道具を見てもらいたいということで

兵庫県の指物師さんのお宅を訪ねてきました。


戦前から二代続けて指物師をされていたお宅の

作業場に入ってみると、手足の様に使ってこられた

木工道具がずらりと並んでいました。

木工教室探検隊


木工教室探検隊
なんと壁一面に木工道具が収納されていて

その中でも鉋の数が・・・

壁だけで70本以上


木工教室探検隊

木工教室探検隊

資料館以外の場所で、これだけの多くの鉋を

いっぺんに見たのは初めてでした。

平鉋、際鉋、立鉋、内丸鉋、外丸鉋、反台鉋、四方反鉋

作里鉋、南京鉋、豆鉋、機械作里鉋、面取鉋、長台鉋

銀杏鉋、坊主面鉋、自作で作られた鉋、その他色々

ありとあらゆる鉋がそこにはありました。


壁以外にも


木工教室探検隊


木工教室探検隊


木工教室探検隊

抽斗や箱の中にまだまだあり

数を数えるのを諦めるほどの数

百何十本の鉋


鑿も鋸も数えられない数


しかし、その真逆で

木工の工房や職場を訪ねたら必ずある

電動機械が一台もありません


作業台も無し


在るのは座って使う楓(カエデ)の削り台が一台だけ


木工教室探検隊
手道具を使い、この上で全ての作業が行われていました

板の製材も全てが・・・・・


電動機械を使わないなんて

自分には考えられません


圧倒的な技術力


これを使いこなす職人の腕を考えると

興奮を抑えるのに必死でした。


木工教室探検隊

指物師さんが新年の一番最初にする作業が

この台を鉋で削って平面にすることだそうです。


これが「職人」だと

心に突き刺さりました。




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