佐藤雅美 「縮尻鏡三郎 下」
一言でいえば、とばっちりでエリート街道から外れ「しくじり御家人」の仲間入りをした鏡三郎![]()
哀れに思った上司から大番屋元締めの仕事を紹介され、しぶしぶやっているが、その頭の切れ具合を
見込んであれやこれやと相談の人が訪れる、というお話。
有能なのに、なぜか貧乏くじを引いてしまうと言うか損してしまいがちな鏡三郎。
下巻でもそのキャラを遺憾なく発揮しています![]()
お互い憎からず想い合っているおりんの妹と、自身が地借りしている貧乏旗本織田家の長男の
結婚のために織田家の借金
をどうにかせねばならず、自腹を切ることになったり![]()
長崎の交易不振の原因を探るよう、将軍から密命を下されたり![]()
長崎での御用の話が下巻の半分を占めるのですが、怖いところですね~、当時の長崎って![]()
貿易の利を求めて、薩摩が絡んでいるのは確実なのですが、到着早々鏡三郎は罠にはまって・・![]()
その後もオランダ人とのクォーター美人おすみに夢中になったり
、何者かに襲われたり・・![]()
油断のならないお役目もどうにか無事に終わる時が来、おりんと自身のこと、
娘の知穂の婿取りのことと鏡三郎の周りは相変わらず賑やかだ、というお話です![]()
佐藤さんの作品って、主人公がドライで淡々と物事をとらえるという特徴があるなーと感じています。
とっても客観的に描かれているんですよね。
それでも冷たいわけじゃなく、鏡三郎は多くの人に頼りにされ愛されている![]()
若干羽目を外しても、有能さに免じて許してもらったり![]()
娘との関係は多少ぎくしゃくしてますが、まあいい父親でもあるのでしょう。
この作品はシリーズ化しているようなので、続きも楽しみです![]()