Webで数学!数学史からみえてくるもの:ターレス | Webであなたの夢が叶う!

Webであなたの夢が叶う!

Webを活用して一歩ずつ「夢」に近づきませんか?
みなさんのサポートブログです。    

Webであなたの夢が叶う!のHirokoです。

Webで数学、
数学史からみえてくるもの:ターレスです。

今日は、
紀元前の数学者:ターレスにフォーカスします。

BC600
 ターレス (BC624~BC542 頃)
  (場所:ミレトス) 
   三角形の相似を用いてピラミッドの高さを測る,初等幾何

ターレスは、
「最初の哲学者」と呼ばれ、数学者としてよりも哲学者として有名です。
ターレスの数学的功績は、
エジプトの測地術を幾何学という学問に高め人々に広めたことや、
演繹的手法と呼ばれる考え方を取り入れたこと。

幾何学への貢献

ターレスはギリシアにあるミレトスという都市国家に生まれました。
ミレトスというのは現在のトルコ西岸、エーゲ海に面した場所にあります。
彼は若い頃にバビロニアで天文学を、エジプトで幾何学を学んだといわれています。

エジプトではナイル川が毎年のように氾濫していましたが、
氾濫する時期を予測するために天文学が発達していました。
また、氾濫が収まった後には農地を元通りに分配し直さないといけません。
そのために土地の測量技術が発達していましたが、
ターレスはその測量術を応用して様々な幾何学的手法を発見していきました。
例えば自分の影の長さと身長とを対比させて、
ピラミッドの影の長さからピラミッドの高さを求める方法を考えたのもターレスです。
このように、
ターレスはエジプトの測量術を幾何学という普遍的学問としての域にまで高めたとされています。

また、ミレトスへと帰った後は天文学や幾何学について学んだ知識を
ミレトスの人達に話して聞かせましたが、
学んだことをそのまま伝えるだけではありませんでした。
学んだことを自分でも工夫をして発展させ、
役に立つ様々な新しい方法を考え出したのです。

ターレスが証明した幾何学的な定理としては
「直径に対する円周角は直角である」というものがあり、
これは「ターレスの定理」と呼ばれています。
ターレス自身が円周上の点と円の中心を結び、
2つの二等辺三角形を作ってこの定理を証明したためにターレスの名がつけられたのですが、
ターレスの定理と呼ばれるものはこの他にも全部で5つあります。

明日はピタゴラス学派にフォーカスします。

お楽しみに!

今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。