Webであなたの夢が叶う!のHirokoです。
Webで数学、
今回は不思議数とは?についてです。
不思議数とは、
自然数の中で過剰数でありながら、
疑似完全数ではない数字のこと。
まずは、
数字の呼び方から・・・
自然数とは、
正の整数で1,2,3,4,5・・・
過剰数とは、
自身を除く全ての約数の和が自身よりも大きくなる数、
例えば220の場合、
1+2+4+5+10+11+20+
22+44+55+110
=284
と結果が元の数より大きくなりますので、
220 < 284
過剰数といいます。
疑似完全数とは、
自身を除くいくつかの約数の和が自身と等しい数で、
例えば40の場合、
約数1,4,5,10,20を選ぶと
40=1+4+5+10+20
と元の数に等しくなるので
疑似完全数といいます。
疑似完全数は、
合成数(素数ではない数)で、
すべての完全数と過剰数から構成されています。
完全数とは、
自身を除くすべての約数の和が自身と等しい数で、
6=1+2+3
28=1+2+4+7+14
496=1+2+4+7+8+9+10+
11+12+13+14+15+
16+17+18+19+20+
21+22+23+24+25+
26+27+28+29+30+31
などがあります。
以上、
おさらいでした。
さて、
不思議数ですが…
その条件は、
① 過剰数である
② 疑似完全数ではない
でしたね。
では、
数70の場合を考えてみましょう!
① 自身を除く約数の総和は、
1+2+5+7+10+14=74 > 70
で過剰数。
↓
条件①クリア
② 約数1、2、5、7、10、14を
どう組み合わせて和を求めても
元の数70に等しくならないので
疑似完全数ではありません。
↓
条件②クリア
従って、
70は不思議数です。
今度は、
数20の場合を考えてみましょう!
① 自身を除く約数の総和は、
1+2+4+5+10=22 > 20
で過剰数。
↓
条件①クリア
② 約数1、2、4、5、10から
約数1,4,5,10を選ぶと
20=1+4+5+10
と元の数20に等しくなるので
疑似完全数です。
↓
条件②はあてはまらない
従って、
20は不思議数ではありません。
・・・とこのようになります。
不思議数は無限に存在していて、
最小数は、70。
今、
わかっている数は、
70,
836,
4030,
5830,
7192,
9272,
10430,
10570,
10792,
10990,
11410,
11690,
12110,
12530,
12670,
・
・
・
があり、
奇数の不思議数はまだ発見されていないということです。
不思議数、
なんだか謎めいた数ですね。
