昨日の常任委員会は、午後からいつもの会議室を飛び出し大阪のフェスティバルホールに行ってきました。
京都会館の建て直し工事が始まっています。基本設計は大まかには決まっていますが、詳細はこれからなので、そのために見学に行ってきたというわけです。
京都会館は同じ場所で建て替え、フェスティバルホールは、場所も含めて新しくなったのですが、ものすごく素敵なホールでした。オフィスビルの中にあるのですが、ゲートを通る前から異空間が始まっていました。
入口では赤い絨毯、シャンデリアでお迎え。以前のホールのイメージのままだけど、今の時代に即した物へとチェンジされていました。
会場へは長いエスカレーターで行くのですが、ここにもこだわりが。
通常よりも傾斜を30度から20度に変えることで、あえてエスカレーターに乗っている時間を長くされています。
立ち止まっていると約1分半近くかかるそうです。ゆっくりと現実の世界から離れ、特別な空間に入ってもらうためにという思いからだそうです。
天井もあえて低くし、エスカレーターを降りた時の吹き抜けの高さをより感じ、さらに別世界に来たことを感じて欲しいという意味があるそうです。
つまり、開演ギリギリに行くのではなく、余裕を持って来てください!と言うわけですね。
また、女性には嬉しいお手洗いにも工夫が。必ずと言っていいくらい長蛇の列ができてしまうので、数が多くするのはもちろん、使用しているかどうか一目でわかるようになっていました。
ホール内も、前列の方の頭などが気にならないような工夫や、オペラやオーケストラなどの会場にも適するような工夫。
どの席に座っても楽しめる工夫がありました。
そのためか、BOX席など値段が高そうに思える席でも講演によって全然異なり、同じ場所がある講演では13500円、ある講演では5000円だったりするそうです。
また舞台そでの荷物搬入口、学屋、廊下など出演者目線も取り入れられていました。
出演者の方々の以前のホールに対する想いを汲んで、学屋から舞台そでに入る扉の足元は、以前使用していた舞台の床の木をそのまま利用。前の舞台を踏み、新しい舞台へ‼といった温かい工夫や、学屋廊下には旧ホールでの数々の写真が飾られていました。
観客も出演者も、舞台裏で働かれる方々にも嬉しいように工夫されていることが随所に見られました。
またこの会場を利用したい、この会場に行きたいとみんなが思わないと成り立たないわけですから当然のことなんですが、改めて大切なことを感じることができました。
実際にこんな素敵なホールで何か鑑賞したいなと、今度はぜひ観客として中に入ってみたいなと思ってしまったので、時間を作って行ってみたいと思います。