コンタクトレンズ | 京都市会議員 清水ゆう子 オフィシャルブログ Powered by Ameba

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以前、私の担当する病棟に高校生の女の子が目が見えない、目の不快感を訴えて入院してきました。

聞けば使い捨てコンタクトレンズをはずすことなく、24時間ずっとつけっぱなしで1ヶ月過ごしていたと。
数日間しっかりと治療をし、失明することなく退院されました。

私も、何年も使い捨てコンタクトレンズを使っています。正しい1日の装用時間がどれくらいか。ハード・ソフトで少し数字は前後するかもしれませんが、概ね12-16時間くらいでしょうか。

とてもこの時間内での使用は私には難しい。以前眼科医に装用時間を聞かれ正直に言うと怒られました。
「そんな使い方すると、将来失明するよ。あなたの使い方なら50代もありうる。今すぐ使い方を変えられないなら、たくさん子どもを産むかして、将来全て身の回りの世話をしてくれる人を確保しなさい。ただでさえ少子高齢化なんだから、介護しないといけない人を自ら増やしては・・・」と。極端なことを言うなと思う反面、それくらい危険なことなんだと思い知りました。

昔はコンタクトレンズを買うには、必ず専門医を受診しなければならず、今のような使い捨てがない時代は煮沸消毒をしていました。だんだん便利になり、洗浄液につけておくだけになり、消毒が不十分なまま使うということも。
さらに使い捨てコンタクトが登場。そして、今ではインターネットで購入できる時代に。
専門医の診察を受けなくても買えてしまいます。そして、カラーコンタクトなどができ、本来の使い方ではなく、ファッションとして使われるようにもなってきました。

数年前から、コンタクトレンズ使用における眼の障害が増えています。これは日本だけの話ではありません。以前は専門医の管理下にあったものが、だんだんそうではなくなってきたことも要因の1つと言われています。間違った使い方をしていても誰にも注意されない、正しい使い方を知らせることがなかなかできない、初期の異常で発見することができないなどがあるからだそうです。

簡単に手に入るコンタクトレンズですが、位置づけとしては「高度管理医療機器」に分類されます。他にどんなものがあるかと言えば、コンタクトレンズや人口透析器はクラスⅢ、心臓ペースメーカーや人工心臓弁などはクラスⅣなど。このような医療機器に分類されるコンタクトレンズを、私たちは気軽に実は使っているのです。

コンタクトレンズを購入しようと眼科に行っても、購入する側からするとおそらく物足りないのでしょう。
なぜか。
結果は、いつもと同じ商品を購入することになるのだから、時間もお金も節約になるインターネットで購入をしたくなる。気持ちはよくよくわかります。

ただ、「結果、何もない」ということも大切なのです・・・。

コンタクトレンズのネット販売が目の異常などの全ての原因ではありませんが、背景にはあると言われています。
医薬品のネット販売も同じような経過をたどってほしくないです。
売る側にも買う側にも対策が必要なのでしょう。

スェーデンでは、コンタクトレンズ使用者に対して危険性を詳細に説明することを政府が義務づけているそうで、アメリカに比べ角膜潰瘍の発症率は低いそうです。これくらいのことは必要かもしれませんね。