少しバタバタと忙しく過ごしていた一週間でした。
木曜日に行われた京都市戦没者追悼式では、遺族代表で読まれた追悼の辞がすごく胸に響きました。
66年の月日が経ってもまだ癒えない深い傷が刻まれているのだとつくづく感じるお話がありました。産まれてすぐに戦地へ出向いてしまった顔も温もりも記憶にない亡き父を思う気持ちは本当に大きいものでした。
私が高校生の時の夏休みの宿題で、戦争体験を実際に聞くというものがありました。ちょうど戦後50年を向かえる節目の年であり、空襲にあった場所(京都東山・馬町)のすぐ近くに私が通う高校があったのでできた課題かもしれません。
小学生の時に修学旅行で広島原爆ドームに行った以来の戦争に触れる時でした。
午前中の部活を終え、友達と近所の家々を訪ね聞きに行ったことを思い出します。
その宿題は文集のように全員分まとめて一冊の本となり、久しぶりに開いてみました。
やはり実際に体験された方のお話は想像を超える恐怖感や悲しみがあることは言うまでもありません。
私がインタビューをしてから16年がたちました。辛い経験を涙ながらに話して下さった方々は今はどうされているのでしょうか。
月日はどんどん流れていき実際に戦争に遭われた方のお話を聞くことも難しくなります。
現代の日本においては、戦争はテレビの中の世界、本やゲームの中の世界となりがちです。
そうならないような教育が必要だと改めて感じました。