知恵袋(1):薬をもらってもよくなりません。

 

 

2年前から食欲不振、空腹感、満腹感があります。胃にさされるような痛みも感じます。内科では機能性ディスペプシア 心療内科では自律神経失調症と診断されました。薬をもらってもよくなりません。

 

 

おはようございます。

 

症状が2年も続いていておつらいですと思います。薬も効果がないと、よくなる方法ならなんでも試したいという気持ちになるのではないかと思います。

 

 

回答:よくなると思います

 

1.         問題発見が大切です(何がおこっているのか現状把握をしましょう)

2.         問題解決に必要なことを知って、行動しましょう

 

 

1.         問題発見:

 

1)         病気がないことはしっかり確認しましょう。胃の症状に目がむきすぎて他に病気があった例が散見されます。

 

2)         病気がなければ、症状は「古い脳と自律神経の反射反応の異常」になります。

 

2.         問題解決:古い脳と自律神経の反射反応の異常をとめる治療や習慣で解決します

 

 

詳しく知りたければ・・以下をどうぞ↓

 

機能性ディスペプシアは、「古い脳と自律神経の反射反応の異常」です。とくに、吐き気中枢(延髄にあります)、迷走神経領域、食道喉頭神経領域、胃周囲神経領域の反射反応の異常でおこります。

 

「古い脳と自律神経の反射反応の異常」=自律神経失調症ですから、

自律神経失調症>機能性ディスペプシア(機能性ディスペプシアは自律神経失調症に含まれます)

 

 

ポイント:「機能性ディスペプシアは、古い脳と自律神経の反射反応の異常です」

 

 問題解決には?: 

 

 

1.お薬:今ある症状を楽にしてくれます! 完治ではありません。

 

 1)軽症の方は:ナウゼリン、プリンペランなど

 

 

2)中等度の方は:ドグマチール、スルピリド

 

 

 3)重症の方は:脳のセロトニンの働きをよくする薬:レクサプロ、ジェイゾロフト、トレドミン、リフレックスなど

 

 

2.外的刺激:自律神経に外的刺激を与えることで反射反応の異常をとめます

 

1)姿勢矯正

2)鍼灸

3)整体

4)指圧

 

軽度の方には有効な例が多いようです

中等度〜重度の方では、熟練者の鍼灸・整体でないと反射反応の異常を止められません。

 

 

3.反射反応の異常をとめる習慣を身につけましょう! 

 

 

古い脳と自律神経の反射反応の異常は、脳のセロトニン不足で起こりやすくなります。

 

また、新しい脳(大脳新皮質)の働きが弱いと、反射反応の異常がおこりやすくなります。たとえば、疲労、睡眠不足、緊張、パソコン作業のやりすぎ、強い感情刺激(とくに家庭や職場での人間関係)のときは、新しい脳より古い脳と自律神経の反射反応が優位になり、反射反応の異常がおこりやすくなります。

 

 

 

1)脳のセロトニンを増やしましょう:

 

2)強い感情ストレスを減らす:仕事量を減らす、休職するなど 

 

3)         大脳皮質の疲労を減らす:情報量を減らす、パソコン・スマホの時間を減らす、午後8時以降はスマホ・パソコンはしない、枕元にスマホを置かないなど

 

4)新しい脳を鍛えて反射反応をコントロールする(大脳皮質トレーニング)

 

 

 

 

☆☆とくに脳のセロトニンを増やす9つの習慣:

 

 

 

 ①朝日を浴びる:60分を目安

 

 ② リズム運動:

 1)咀嚼:30回よくかんで唾液とまぜる

2)呼吸:横隔膜を動かして深呼吸 

3)散歩:30分程度手をふって散歩

 4)体操:5〜30分 

 

③ 腸内環境を整える 1)プレバイオティクスオリゴ糖(ガラクトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、乳果オリゴ糖、キシロオリゴ糖、イソマルオリゴ糖、ラフィノース、ラクチュロース、コーヒー豆マンノオリゴ糖、グルコン酸など)や食物繊維の一部(ポリデキストロース、イヌリン等) 2)プロバイオティクス:乳酸菌、ビフィズス菌、ヤクルト1000 3)シンバイオティクス 

 

④栄養バランスのとれた食事 (タンパク質中心) :

 

1)トリプトファン:大豆食品(豆腐・納豆・味噌など発酵食品)、バナナ、乳製品 2)ビタミンB6:鶏肉のささみ、にんにく、サバ・サンマ・マグをなどのお魚類、バナナ 

3)消化: 

 

1.咀嚼:30回咀嚼する

 2.唾液:年齢とともに減少しやすい

 3.胃の動き:姿勢が悪いと消化されない

 4.消化酵素:年コウジ酵素(炭水化物、タンパク質、脂質をバランスよく消化する酵素)

 

⑤深呼吸:横隔膜をつかって 1)腹式呼吸 2)逆腹式呼吸:よりおすすめ

 

⑥ゆっくり入浴 : すこしぬるめで10分〜15分

 

⑦睡眠:10時ごろには就寝、起床4時〜5時ごろが理想 

 

⑧ 笑顔する:セロトニン・オキシトシンがでる! 自分から笑顔する 笑顔は伝わる 相手も笑顔する 笑顔は伝わる 自分も笑顔! 

 

⑨瞑想:朝にするといいね! 1)いわゆる瞑想(静的瞑想) 2)気功・太極拳(動的瞑想) 3)ヨガ(動的瞑想) 

 

 

☆☆大脳皮質トレーニングをしましょう

 

 

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#嘔吐中枢反射

 

 

 

 

 

「機能性ディスペプシア」

リセットトレーニングのグループページができました

 

 

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アナウンス:

 

皆様からの、ご質問・コメント募集しています。個別のお返事はできませんが、ご質問やコメントの内容を知恵袋で解説していきます。

 

 

 

監修:

#医療法人社団紬愛会 新板橋クリニック

#院長 消化器内視鏡専門医 清水公一(しみずこういち)

https://www.si-clinic.jp