イチローです。
自分たちは学校教育で
「将来の夢を持て!」と教育されています。
確かに、
将来の夢を持つと
そこに向かって努力したり、
素晴らしいことのように感じますし、
実際にそれが
清くて正しいって感じてしまいます。
ただ、
「夢の本質」を考えると、
そうとも言えない現実があります。
以前、
タモリさんと草なぎ剛さんが出ているテレビの番組で、
2人が話していた内容をシェアします。
2人は、
「夢なんかもっちゃいけない。夢なんか持って叶っちゃったら、その先どーするの?」
「そう思います。夢を持たずに、その時その時の目標を達成して今に至っているわけで、夢があったから今があるわけじゃないですよね。」
なんて話していました。
マラソンの有森裕子さんは、
オリンピックでメダルをとることが夢でした。
実際に1992年にバルセロナオリンピックで銀メダルを獲得した直後、
凄まじい燃え尽き症候群に襲われたそうです。
長年、
マラソンだけに力を入れてきた人が、
急にやることがなくなると、
それから先は、
何を目的に生きていけばいいのか
わからなくなってしまうそうです。
大切なのは、
夢をもつことではなくて、
目標や目的をもって、
そこに向かう過程を楽しむこと。
やりたいことをやるのではなく、
やりたいことを
やろうとすることなんだと思います。
また、
「夢」のままにしておくと
9割以上の人が、
「夢」だからといって、
やろうとしません。
「夢」を持たずに
「目標」を持つこと。
難しい表現ですが、
この差はかなり大きいです。
そして、
「夢」を持つことで、
今の不満、
現状の不満から目をそらしている状態
を創ってしまう場合も多く、
「夢をもつ」=「今から逃れる」
という設定を、
自らがしていることに
氣がついていない場合もあります。
もう一つ見方を変えると、
学校教育にも
考えた方がいい問題があります。
実際に今の日本の義務教育は、
使わない方程式を、
これから先、
生きていくために必要な様に教えるのも、
上からの指示に従うような人間を
多く創るためのものでもあります。
抜き出るヒトを極力減らす、
サラリーマンになるように教育する、
「夢を持て!」
この中にはいろんな意味合いが
含まれています。
「夢」ではなく
「目標」「目的」を持つように
していきたいですね。
それこそ、
本当の意味で
人生を楽しめるんじゃないかと
思います。